VELVET EDEN「捨て猫」(2000)

01.捨て猫
02.Dead Man's Child -マイナス1楽章-
03.枯れすすき

作詞 01、03:DADA
作曲 01:MASAHIRO/02、03:HORA


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VELVET EDENの2000年にリリースされたシングル。
前作「Street of Alice」まで作曲を務めていたKALMが脱退し、新たに5人組のバンド編成となっています。因みにこのメンバーには、後にSchwarz Steinで活動するHORAがいました。
作曲者が変われば曲の傾向が変わるのは当然ですが、それまでのダークなデジタルサウンドから、歌謡曲の香りのするロックサウンドへと急激に方向転換を行った印象があります。

以下各曲について。

01.捨て猫
メロディアスでちょっと歌謡曲臭のするロック。
初めて聴いた時には、それまでのサウンドからのあまりの変わりっぷりに戸惑ってしまったのですが、改めて聴いてみると歌謡ゴスロック? 風味でそんなに嫌いじゃない…どころか割と好きかも、と思ったり。DADAのボーカルはこういう曲調にも合っていると思います。
当たり前かもしれませんがユニット時代とはほぼ別のバンドとなっていますね。歌詞の雰囲気もそれまでに比べ地に足の着いたものになっています。ニ゛ャーオ!

02.Dead Man's Child -マイナス1楽章-
キーボードメインのダークな雰囲気のインスト。(バックにボーカルは入っていますがほぼ音の一部)
HORA曲ですが、どちらかと言うとユニット時代の雰囲気に近い曲かな? ダンサブルな曲調でこそないものの、後のSchwarz Steinに通じるメロディーを感じました。

03.枯れすすき
グシャッとした音作りの激しめのロック。曲タイトル頭に「昭和」を付けてはいけません。
あっという間に駆け抜ける曲調のせいか、それとも歌詞のせいか、かなりヤケッパチになっている印象の曲です。個人的には特に好きも嫌いもなく。

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それまでの音源のイメージで聴くとびっくりする事必至のシングルだと思います。
既に書きましたがユニット時代とはほぼ別バンドとして捉えたほうが受け入れ易いかも知れません。個人的にはこういうのも好きですが。
ベルベットエデンのCDリリースはこれがラストのようですが、この後何本か出ているデモテープが今更ながらちょっと聴きたくなっていたりします。

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捨て猫捨て猫
VELVET EDEN

CASTLE RECORDS 2000-09-10
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