JE*REVIENS「Romantic Jewel」(1999)

01.Froth in the Jewel
02.翠玉-エメラルド-
03.雨に打たれながら...
04.UB Yourself
05.In the desert〜砂上の楼閣〜
06.夜桜
07.残り香
08.ユメノアトサキ
09.いざない
10.Froth in the Jewel Reprise (Instrumental)

作詞 01:HAYAO MISHIMA/02〜09:浅葱
作曲 01、03、10:HAYAO MISHIMA/02、04〜09:JE*REVIENS
全曲編曲:HAYAO MISHIMA

発売日:1999/08/25
品番:ELCR-10027


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現在Dで活動するASAGIがかつて在籍していたバンドが、1999年にリリースしたフルアルバム。ドラマーがJUNYAに替わってから最初のCDとなります。前作「Ne'phesh」に比べると、プロデューサーが作った曲も入ったからか、かなり曲の幅が広がった印象です。

以下各曲について。


01.Froth in the Jewel
プロデューサーのMISHIMA HAYAOによる楽曲。キーボードメインの1分20秒ほどのバラードで、アルバムの入り口的なトラックでしょうか。終盤のシンセがメルヘンチックです。

02.翠玉-エメラルド-
ギターとキラキラしたシンセで引っ張る疾走チューン。白系疾走曲とも言えそうですが、ボーカルが力強く歌うタイプだからか、良い意味でクドさがあるというか、耽美な雰囲気も入っているように感じます。サビでもメジャー感のあるキャッチーなメロディーを歌い上げていますよ。

03.雨に打たれながら...
プロデューサーによる楽曲。フワフワしたしたシンセが印象的なポップチューンになっており、最後転調してからのサビに特に明るさを感じます。アウトロ、ギターとドラムの音を交互に前に出す展開が何気に気になる…。

04.UB Yourself
スカパンクだ!? と初聴時ビックリした覚えがあるポップチューン。V系歌唱ど真ん中の浅葱に合っているのかは好みを分けるところでしょうが、面白いと言えば面白いです。バックの男コーラスはそちら系っぽかったり、ピヨピヨしたシンセが妙に耳に残ったりと、良くも悪くもアルバムの中で異彩を放っている曲かなと。Deshabillzからの流れで手に取った人とか、当時引っ繰り返りそうになったんじゃ…w

05.In the desert〜砂上の楼閣〜
イントロからウネウネと刻まれるシンセとギターに王道ハードロックっぽさも感じますが、全体的にはV系王道のメロディアスナンバーになっています。サビは英詩ですが、どこか和風の匂いのする美麗なメロディーが前に出ています。

06.夜桜
てかこちらの方が思いっきり和風なのでした。琴の音を使ったイントロから雰囲気たっぷりですが、バンドサウンドが入ると、オリエンタル色の強いシンセのメロディーを出したディスコロック? に。4曲目みたいに飛び道具風ではなく、ちゃんとハマっているのが面白いです。浅葱のボーカルも艶っぽく主張している印象。

07.残り香
こちらもV系王道の疾走メロディアスナンバー。キラキラしたシンセもたっぷり盛られており、ゴージャスな印象を受けます。サビでもスピードを落とさずキャッチーに疾走と、メロディアスなV系バンドが好きな人には広く好まれそうな気がします。個人的にもアルバム中では特に好みな曲でしょうか。

08.ユメノアトサキ
明るいギターのフレーズや可愛らしい音色のシンセに、メルヘンチックな印象をうけるポップナンバー。歌詞も、メジャーでも逆にベタ過ぎてNG出されるんじゃないかと思われるくらいに、前向きな応援ソングになっており、改めて聴くと本当に幅広く作ったアルバムだなぁと。こういう風に、毒気のないファンタジックな音作りに特化してるのも結構好きですよ。

09.いざない
フワッとしたシンセをバックにしたスローバラード。…というか前半のメインは、ほぼシンセとボーカルですね。途中からバンドサウンドも顔を出して盛り上げていきます。ボーカルがくどい程に歌い上げているのが、ちょっと好みを分けそうですが、D等で聴き慣れている人ならすんなり浸れるかもしれません。切なげなギターソロも何度か登場します。

10.Froth in the Jewel Reprise (Instrumental)
1曲目のボーカル無しロングバージョンと呼べば良いのでしょうか、正にアルバムの締めくくりと行った感じの、ファンタジックな雰囲気を持ったスローな楽曲になっています。ただ、前の「いざない」も大団円な感じのまったりバラードなので、個人的には前曲で〆てしまっても良かった気がしなくはない(苦笑) トラックは結構好きなのですけどね。

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「浅葱、デザビエを歌う」みたいな所もあった前作と比べ、大分楽曲の色が増え、よりキラキラとポップになったアルバムに思えます(…というか、自分がDeshabillzをちゃんと聴いたのは、このアルバムの後なんですが)。勿論時代柄ヘヴィではありませんが、02や07のような疾走曲はDから遡った人にも入りやすいかもしれません。…UB Yourselfでぶっ飛ばされるかもしれませんがw
現在は軒並みプレミア価格になってしまっているみたいですが、メジャー感のあるV系バンドを聴きたい人には結構お勧めのアルバムなので、ブック○フ等で安く見つけたら、手に取ってみて損は無いのではないでしょうか。

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