浅倉大介「D-Trick」(1992)

01.A Moonlit Night
02.Midnight Party
03.Smile Energy
04.The Door
05.1000年の誓い
06.Rainbow In The Universe
07.Cosmic Runaway
08.鏡の中の迷路
09.Funny Spot
10.Bridge Of Harmony
11.Eternal Dream
12.Toy Box In The Morning

作詞 02、08、09:Daisuke Asakura、English Lyrics:Phiip H.Rhodes III/05、07、12:Shun Taguchi
全曲作曲・編曲:Daisuke Asakura

発売日:1992/09/02(再発盤:1995/02/01)
品番:FHCF-2023(再発盤:FHCF-2211)


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accessやT.M.Revolution等のプロデュースでも知られる、浅倉大介が1992年にリリースした2ndアルバム。1stアルバム「LANDING TIMEMACHINE」は、当時サポートメンバーでもあったTM Networkの楽曲のカバーが中心だったので、実質的なオリジナルアルバムとしてはこちらが1枚目と言えるかもしれません。1995年にジャケットを変更して再発されており、私の手元にあるのもその再発盤になります。
ボーカル曲・インストがそれぞれ6曲ずつ収録されていますが、その内05、07、12には、後に浅倉とaccessを結成する貴水博之が参加しています。

デジタルサウンドを軸に、遊園地のパレードにでも流れていそうな、ファンタジックで明るい印象を受ける本作。
スペーシーな音が暫く続いた後、ファンタジーRPGのオープニングのような壮大で明るいメロディーに、子供の部分(?)を刺激される「A Moonlit Night」、間髪入れずにちょっと懐かしい陽性のメロディーが全開のポップチューン「Midnight Party」「Smile Energy」と続いていきます。個人的に、この右肩上がりに盛り上がる頭3曲の流れがドツボだったり。
その後はクールでサイバーチックな「The Door」、王道スローバラードの「1000年の誓い」「Toy Box In The Morning」、後に「浅倉大介Pred.AXS」名義でシングルカットされた、この時点でほぼaccessに近いアッパーチューン「Cosmic Runaway」(コーラスにはTM Networkの宇都宮隆も!)、サンバの要素が入り、聴いているこちらが恥ずかしくなる程(笑)底抜けに明るい「Funny Spot」等、幅広い曲調が展開されています。それ故か、個人的にハマる曲とそうでない曲の差が大きかったりもしますが、ファンタジックな世界観は徹底しているかなと。貴水博之のボーカルは、後のaccessに比べそこまで高音を強調していないというか、優しげに歌っている印象があります。あのキンキンした声がちょっと苦手で…という人も、このアルバム参加曲なら入りやすい、かもしれません。終盤の「Bridge Of Harmony」「Eternal Dream」では、再び明るいデジタル+シンフォニックチューンが聴けるのが嬉しい。

インストが半分を占めていますが、とにかく全編に亘ってメロが立っているので(寧ろキャッチーさにおいてはインストのほうが優ってるんじゃないかと思う程)、デジタルサウンドが嫌いでなければ、かなり聴きやすいアルバムになっているのではないかと思います。私は機材的な知識は一切ありませんが、20年近く前、しかも打ち込み主体の作品なのに、改めて聴き返しても思った程は(失礼)音がショボく感じられないのも、実は凄い事なのかもしれません。

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