「第二回!! 怪奇パノラマお誕生会〜キリヒトパイセン編〜」@池袋手刀 2011/06/21

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本来は3月11日に開催された、どろろのギタリスト:キリヒトの誕生日イベント――だったのですが、当日は東日本大震災が起こった為今回改めて、という。実は、当日イベント自体は行われたのですが、あの時はそれどころじゃない人が出演者・観客含めて多かったでしょうから、振替公演というかやり直し公演がセットされたということだそうです(そう言えば、自分は当日池袋に向かって家を出る直前でした。もう30分早く出ていたら、私も帰宅困難者の一人だったのでしょうか……)。
そんな訳で、3ヶ月寝かせたチケットを持って池袋手刀に行ってきたのでした。

因みに今回は、開演前・転換中にスクリーンに延々とDeshabillzのPVが上映されていました……凄く…時代を感じます……。おまけにドア裏には精神離脱者のポスター、ステージ正面の壁には神従者のサイン入りポスターががががw

以下出演順に。


munimuni
何だかんだで見る機会が多い…というか摩天楼とサポートドラムのTELLはそれぞれ、Calmando Qualとfunctioncodeのワンマンで観たばかりだという…(余談ですが、TELLさんがAUTO-MODのドラマーと同一人物ということを知ったのは、本当につい最近だったり) 今回はちょっとドラムの音がやかましいかな? とも思いましたが、そのせいであの不気味なボーカルがいい具合にマスキングされたのか、単に自分の耳が慣れたのか、結構聴きやすかった気がします。浮遊感のある中に侘びさびを感じる音というか。それでも最後の曲(「ヒー」かな?)ではちょっとLUNA SEAっぽい印象もうけたりと、そこはやはり初期V系の色を濃く持っているバンドなのでしょうか。そう言えば、デザビエポスターを最初にネタにしたのは摩天楼さんでした。


CalmandoQual
3日のワンマンから間を置かず観ることになったクヴァール。今回はメンバー全員黒を貴重とした衣装…というか、↑のオフィシャルサイトでも見れる、ニューシングルのジャケットに近い出で立ちでした(Hibikiは3曲目辺りで上着を脱いでいましたが)。ワンマンのネタ「シャキーン!→ぽわーん」のやり取りはするのかな? と思っていましたが、登場してすぐにベース:ケンカ、ボーカル:Hibikiがやってました。定着…させたいのでしょうか? 後ケンカさんは微妙に照れながらするのやめてwwこっちが恥ずかしくなるwwww

今回は全体的に攻撃的なセットリストで攻めてきた気がします。音源ではダウナーなinsanityも、この流れの中ではアッパーに聴こえたような。そして地獄シェフの前には盆踊り講座wがやはりあったりと、先日のワンマンを経て観客とのレスポンスを重視していきたいのかな、という印象。ただ、こういうコミカルホラーな曲を演るには、今回のHibikiのようなTシャツ一枚ではちょっとそぐわない所もあるかな? とも。ロサ会館でライブを行う時は、昨年からのホラーショウスタイルで行っているそうなので、またそちらの方も観てみたいですね。

セットリスト(参考:Hibiki氏のブログ)
01.ネガ×ネガ×ネガ
02.EGOISTIC WORLD
03.Smash them
04.insanity
MC(振り講座)
05.地獄シェフ
06.Chandelier
MC


highfashionparalyze
観るのはほぼ半年ぶり。その前回鑑賞時は、終始kazuma(ボーカル)とaie(ギター)による暗黒お経撒き散らしライブだった思い出なのですが、今回は少し後方で観ていたこともあってか、攻撃的な曲と実は叙情的な色を持った曲の区別がついてきた…ような気がします。バンド側の変化なのか、こっちの耳が順応してきたのか…。それでも曲の切れ目がどこなのかは、まだ良く分からないのですけれど(苦笑)
kazumaさんはやはりステージ上をユラユラ動き回りながら(時折しゃがんだり寝転がったり? しつつ)、シンプルな音数の中異様な空気を出していました。終演後、自分の隣にいた人達の会話が耳に入ってきたのですが、「前方に出てきて歌われるのも怖いけど、そこで何もせずじっと待たれる方がもっと怖い」…確かに。
物販でシングルも購入。


emmuree
取りあえず、ハイファッションの後だと凄く聴きやすい(笑)
…。【サイレンス】やNOISY CROWDS等、他のバンドやイベントで、メンバーを見る機会はそこそこあったのですが(ボーカル想は、前述のCalmando Qualワンマンにもゲスト出演していました)、本家(?)のアンミュレを観るのは実に5年振り。ダーク&メロディアスV系ド真中といった楽曲が非常にかっこ良かったです。何となく、前半激しく後半ダウナーに、という流れだった印象。そして想さんの痙攣するかのようなパフォーマンスが怖い!
そう言えば、MC無しのハイファッションを除き各バンドのMCでは、キリヒト氏が1年に2度の誕生日を迎えたことをネタにしていましたが、想さんだけは「今日は…キリヒトさんが、2回目の…その、アレという事で……」痙攣パフォーマンスで疲れていたのか、はたまたワザとだったのか…w それはともかく、個人的にジワジワとハマっていきそうな予感。


どろろ
昨年10年振りの復活を果たしたどろろ。勿論初見でしたが、スクリーンが上がると、ドラムセットを覆い隠し「怪奇どろろ」と大書きされた赤い布(とぶら下げられた白い人形)が目に飛び込んできました。曲の予備知識も無かったのですが、打ち込みを主体にした童謡・昭和レトロホラー…みたいな感じでいいのでしょうか。キリヒトさんはタキシードっぽい服にシルクハット、そしてボーカルのヒサキはフード付きレインコートのような衣装だったのですが、序盤2曲程はそのフードを深く被りフラフラしながら歌うので、正直不審者臭がぷんぷんでした…w そのヒサキさんのボーカル、コミカルながらおどろおどろしい歌詞を、暗くせずちょっとぶっきらぼうに歌うのが面白かったかも。
そしてサポートベースがTill(ラボザベヰスメント、元functioncode)だった事にちょっと驚き(Twitterで書いていましたが見逃していた)。キリヒトもラボのメンバーですからね。そして今回の裏テーマ? だった、DeshabillzのポスターはそのTill氏が用意してくれたものだそうで…その流れからか、MCはやたらデザビエの名前が連呼されていました。ヒサキさんのMCからして、ど頭から「デザビエが好きです」でしたから。

ヒサキ「キリヒトはデザビエに影響を受けています」
キリヒト「いや、別に好きじゃないよ。ネタとして使っただけで」
ヒサキ「……彼は今の発言で、会場中を敵に回しました」

今回の面子は、MCになると途端にユルくなる気が…w
そして8月辺りに、ハンドメイド的な音源をリリース予定だそうです。そう言えば、復活後に出たシングルの手売り分が、今回のイベントで売り切れになっていました。


終演後にアンコールもかかりましたが、ライブハウス側の時間がなかったようで(もう22時過ぎてました)、キリヒト氏直々のお詫び兼終了アナウンスで正式に〆。
振替が決まってから楽しみにしていたイベントでしたが、キャリアの長い人達が集っているからか、黒さと良い意味でのユルさの塩梅が心地良い印象でした。唯一後悔しているのは、物販でemmureeのアルバムを買ってしまえば良かった…という事でしょうか(苦笑)



入場者を迎える精神離脱者
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ピンぼけ気味のサイン入り神従者
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