『松元治郎 2nd LIVE』@初台DOORS 2016/03/13

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松元治郎の新譜『I come back again』リリースに伴うワンマンライブに行ってきました。
音源のプロデュースも手掛けるギタリストが安保一生、ゲストキーボーディストが木村真也と、事実上の第3期WANDS再結集な面子ということもあってか、ライブハウスのキャパギリギリの入り。
私は、開場時間をやや過ぎて待機列に並んだのですが、それでもかなり入場待ちの人が残っていて驚かされされたり。最後の方に入った方は開演に間に合ったんでしょうか……。
その為かどうか分かりませんが、開演予定時間から10分程押してのスタートとなりました。

オープニングは、新譜の1曲目でタイトル曲でもある「I come back again」かな? と思っていたのですが、3期WANDSの1stシングル「錆び付いたマシンガンで今を撃ち抜こう」で来るとは。どこかのタイミングで披露されるだろうな、と思ってはいましたが、ど頭から切ってくるとは思わず、驚かされるやらテンションが上がるやら(「I come〜」は2曲目に演奏)。松元さん自身は、今回約3年ぶりのライブだったのですが、終盤まで音源と遜色ない歌い上げを披露してくれました。
前述の通り、事実上の3期WANDS再結集だったのですが、木村さんは大きな黒眼鏡をかけており、2期時のビジュアルそのままの姿になっていたのが地味に衝撃。後々までジワジワ来ていたのですが、後のMCにて、本当に当時使っていた物を持ってきたことが告げられ更に驚かされました。ビーイング社長の私物を貰い使っていたそうですが、当時は「お爺さんにしか見えず、嫌で嫌で仕方なかった」とのこと(笑)

個人的に、新譜の中で一番好きな「Shake it off」が早い段階に登場したこともあり、この後はゆったり鑑賞モードになるかな……と思っていましたが、WANDS時代の楽曲や安保さんのソロコーナー含め、盛り上げる傾向の選曲が続き、良い意味で予想を裏切られる展開に。安保ソロ曲に関しては、ハードでメロディアスなプログレ色が強く、思った以上にツボに嵌ってしまいました(これ書いている途中でCDポチった)。
WANDS時代の楽曲に関しては、基本的に当時のアレンジに忠実な演奏だった印象ですが、「明日もし君が壊れても」では、スタジオ音源ではキーボードメインだったワンコーラス目が、ギター一本をバックにしたアレンジに変更されていました。その為か、1回目のサビ付近にて安保さんがギターを間違えた(機材トラブルかも)のも目立ってしまいましたが(苦笑 バンドアレンジに入る直前、フロアに向かって小さくゴメンナサイをしていました)。

アッパーな楽曲と聴かせる傾向の楽曲とで、数曲ずつブロック分けがされていたと思われ、合間に何度かMCが挟まれていたのですが、中盤にかなり長目のMCがとられ、松元さんによる活動歴が語られました。
ややオフレコ気味の内容という事なので、掻い摘んで書きますと、
・ジャニーズ事務所在籍期の話(SMAPと同期。田原俊彦のバックダンサーを務めたりしていたそう)
・元々レゲエばかり聴いていたが、ジャニーズ退社後、同僚の影響で当時のビーイングバンドが好きになり、事務所とデモテープのやりとりをするまでに(B'zは神、でも一番好きなボーカリストは上杉昇)
・結果的に、3期WANDSとしては1枚しかアルバムを残すことができなかったが、その経験があったから今日のライブが有る。
WANDS加入の経緯については、木村・安保両氏含めて、結構生々しい裏話が語られていたのですが、安保さんの仕切りを中心に笑いがまぶされていたので、変に深刻なムードになることもなく。個人的に、ビーイング在籍期の話の際に、木村さんが「世界が終るまでは…」のイントロを薄く弾き始め、安保さんも乗っかってきたのは、なかなかギリギリなネタだったと思う(笑

後半も、「彼方に浮かぶ月」、「Farewell, my love」と綿貫正顕提供によるデジロックチューンが続きましたが、続けざまに「今日、ナニカノハズミデ生きている。」に入ったのにまたまた驚かされる。イントロでの観客側のどよめきからも、多くの人にとって意外な選曲だったのかもしれません(「錆びついた〜」での反応の、「待ってました!」感とはまた違った印象)。この曲ライブで聴くと、キーボードのアレンジ含めハードでプログレッシブな面が強調されかなりカッコ良かったです。
本編ラストは、前作収録の王道バラード「少年」。

アンコールでは、メンバー全員が物販Tシャツを着て登場。「Brand New Love」で盛り上げ終了しました。この曲、スタジオ音源では終盤にSO-Fi(1期WANDSメンバーだった大島こうすけが在籍)のラップが入っているのですが、今回松元さん自身の声で再現されていたのが結構サマになっている印象でした。

MCにて、この面子が揃うライブは最初で最後かもという発言が何度かあった通り、現在本業が別にある人の活動なので、音源・ライブ共に数年スパンでの活動になると思われ、継続的な活動を望むファンにはもどかしい面はあるのかもしれません。そこ含めてプレミア感が感じられるライブでしたので、結果的には盛り上がりにプラスに働いたのかなと思いますが。
WANDSを知った頃の倍以上の年齢になって、こんな熱いステージを見られるとは。正味2時間強ほどのライブでしたが、楽曲面でもMC面でも盛り沢山でした。

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set list (参考:安保氏Twitter)

錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう (WANDS)
I come back again
MC
Please tell me, jesus (WANDS)
Shake it off
Apparent Horizon (安保一生ソロ)
Ergo Sphere (安保一生ソロ)
逃亡者
Lip server
MC(長目)
明日もし君が壊れても (WANDS)
その眼差しだけが
冬の花 (木村真也ソロ / 浅岡雄也・LIT-HUM アレンジ)
彼方に浮かぶ月
Farewell, my love
今日、ナニカノハズミデ生きている。 (WANDS)
Lost Not Forgotten (安保一生ソロ / Dream Theaterカバー)
Next world
MC
在るべき場所へ
少年

・アンコール
MC
Brand New Love (WANDS)