DEVELOP=FRAME『裸心』(2000)

01. 裸心
02. Howling
03. オーヴァーラヴ
04. 裸心 (Voiceless)

作詞 01〜03:JUNPEI NOGUCHI
作曲 01、03:SHUHEI NARUSE / 02:YOCHIYUKI TANIGUCHI
全曲編曲:DEVELOP=FRAME & MASANORI OHYAMA

発売日:2000/07/20
品番:COCA-15364

Members
Vo:Junpei Noguchi
Prog、key:Shuhei Naruse
G:Yoshiyuki Taniguchi
Dr:TETSUJI


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2003年に一度解散、2013年に再結成を果たしたDEVELOP=FRAMEのメジャー3rdシングル。解散前のシングルとしては本作がラストですが、解散前はアルバム単位の音源販売が多いバンドだったため、この後も音源リリースは続いています。
プログラミング・キーボード担当の鳴瀬シュウヘイは、解散後一時期S.Q.Fに在籍したり、2000年代後半からは仮面ライダー関連の主題歌・BGMを多く手がけたりしており、特にライダー方面で名前を知った人も多いのではないでしょうか。


01. 裸心
キーボード、スクラッチ音等を随所に入れながら、基本アレンジはギターを中心としたキャッチーなハードロックといった趣のポップナンバー。中低音が映えるボーカル:野口純平による、サビでの伸びやかで開けたメロディーも、良い意味でメジャー感があり安心して聴ける1曲だと思っています。
そのサビ直前、Bメロラストの音運びで、毎回某イエモンの某曲が思い出されるが何故なのか(本当にここ数秒だけなんですよね)。

02. Howling
ギタリスト:谷口佳之による作曲の、こちらも表題曲の流れを汲むデジロックナンバーですが、「壊してくれ」と繰り返しが耳に残るサビを中心に、疾走感も意識したと思われる曲調になっています。シングル的分かりやすさとしては、こちらの方が好きという人も多そうで、表題曲と甲乙付け難い印象。

03. オーヴァーラヴ
前2曲と比べて、A〜Bメロにおける打ち込み比率が高いミドルナンバー。
ファンク要素も感じるアレンジと、サビで盛り上がりつつ気怠げさを持つ歌メロ・ややヤケっぱちな歌詞によって、ハードボイルドな印象も受ける楽曲になっています。

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タイトル、カップリング共にメジャー感が強く、安心して聴けるシングル。反面、中低音域に強いボーカルを抱えるキャッチーなデジロック路線というと、同時期のメジャーバンドでは3期WANDS、V系でもTRANSTIC NERVEやFEEL等が思い浮かび、楽曲のクオリティとは別の部分で、競争率が高い時期に出てきてしまったのかなとも(TRANSTIC NERVEも、ライダー関連曲で売れっ子なRyoが居ることに気づいた)。
今の所、彼らの音源は本作を含むシングルとデビュー前のオムニバスアルバム収録曲位しか聴けていないのですが、メジャーデビュー前のシンセメインのダンスポップ路線、その後本作のような路線という変遷を辿ったのかな(デビューに伴う路線変更というよりは、谷口さん加入前後で分けられそうな気がしますが)。アルバム音源も気長に探してみようかと思っています。

また、再結成後の音源リリースは、過去曲リメイクの配信が中心となっています。こちらも、試聴する限りでは本作のイメージから違和感なく楽しめそうなので、どこかのタイミングで再録ベスト的にまとめてくれないかなと思ったり。


視聴あり
裸心
DEVELOP=FRAME
UNLIMITED RECORDS
2000-07-20





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