PLASTICZOOMS『PLASTICZOOMS』(2017)

01. Frontal Attack
02. The Future
03. Quite Cleary
04. Minds
05. Highway
06. U12
07. Night & Hurt
08. Smoke Motion
09. Veiled Eyes
10. Breitenbach

作詞 01〜03、05〜10:SHO ASAKAWA / 04:SHO ASAKAWA、SOFIA
全曲作曲:SHO ASAKAWA
全曲編曲:SHO ASAKAWA、MASUHISA NAKAMURA (Studio Gattopardo)

発売日:2017/01/11
品番:VJR-3201

Members
vox、Produced、Art Direction、Sleeve Design:SHO ASAKAWA
guitar:TOM TAKAHASHI
bass:JUN YOKOE


***

先行シングルタイトル曲「Veiled Eyes」を含む、SHO ASAKAWAを中心にしたPLASTICZOOMSの4thフルアルバム。アルバム単位の作品としては、ミニアルバムだった『Secret Postcard』(2014)以来となりました。

リリース当初に聴いた際は、ほぼ全編に渡って前に出ている硬質なリズムで気持ちよく踊らせることに特化したのだな、という印象が強かった本作。ダンサブルながら無機的な印象のオープニング「Frontal Attack」や、冒頭で述べたシングル曲「Veiled Eyes」が特にそういう方向だったのも、余計そう思わせた要因かもしれません。

一方で、やや時間を置いて聞き返しますと、本作のまた違った顔も感じられたり。
サイバーなシンセや時折荒々しさを見せるボーカルにより攻撃性が前に出た「The Future」、80年代っぽい叙情的なメロディーが乗りポップを感じさせ「Minds」・「U12」、シンセの音色に不穏さが滲むダークな「Night & Hurt」など、ダンサブルなリズムを下敷きにしつつ、流れの緩急がつけられており、決して金太郎飴的な作品集ではなかった事に気付くことが出来ました。

ラストは、『Secret Postcard』路線を彷彿とさせながら、もう少しバンドサウンドに寄せた感がある、「Breitenbach」。ピアノ音を交えたきらびやかなアレンジと、切なくも温かい歌メロによって、穏やかにアルバムの幕が降りる印象を受けます。

帯にもある「躍り狂え!!」の文句通りな、パッと聞きの即効性と、音源として聴き込むことによって味わえる多面性とで、違った味わい方の出来るアルバムと言えるかもしれません。


試聴あり
PLASTICZOOMS
PLASTICZOOMS
VINYL JUNKIE
2017-01-11



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