emmuree 14th Anniversary OneMan Freak Show『emmuree is not dead』@高崎CLUB FLEEZ 2013/03/20

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もう一ヶ月以上経ってしまいましたが、emmureeの14周年ワンマンライブのレポ的なものを。
後述の通り、ドラマーゆき脱退がアナウンスされたライブでしたが、その事云々を別にしても充実したワンマンだったと思いますよ。


遠征とは言えない距離ながら、出不精チキンの性ゆえ時間に余裕を持ちすぎて出発してしまったので(それでも予定よりは遅めの到着)、高崎駅前で路上ライブをしていたV系バンドをチラ見したり、高崎城址周辺の写真を撮りまくったり、ベタに焼きまんじゅう買ったりしてミーハーに時間を潰していたのでした。
(※その焼きまんじゅう買ったお店、後で確認したら孤独のグルメに登場したモデルの店でした。漫画は読んでいたものの、特に意識してそこに行った訳じゃなかったのでちょっとびっくり)

そんなこんなで初クラブフリーズ。フロア後方は物販スペースとして使われていましたが、キャパマックスだと倍位入るのかな? ほぼ定刻通りに始まりましたが、オープニングから勝手知ったるといった感のある、鑑賞する側も力みなく世界にスッと入っていける余裕も感じられました。
時間が経ってしまったので、細かいセットリストなどは公式に譲りますが、本編は新旧取り混ぜたベスト盤のようなラインナップを展開しており、ダークかつメロディアスな世界がてんこ盛り。MCもほぼなしに突っ走っていましたが、ヘドバンが起こるような攻撃的な楽曲と、唄を聴かせる楽曲とのブロックを使うことで、流れのメリハリを作っていたのかも。個人的にも、セトリへの食い足りなさはほぼ感じませんでした(強いて言うなら「手紙」を聴きたかった)。スローバラード「白い花」は、最近の個人的な事情もあってか、思わずグッと来てしまう瞬間もあったり。
(そこまで沢山ライブを見ているわけでない、という前置きをした上で)これまで想に対しては、シャウトの人という印象はあまり大きくなかったのですが、この日の想さんは叫ぶ頻度が高かった印象がありました。その「白い花」後にきたシャウト主体の曲が、配布CDに入っていた「呼吸」だったのですが。本編ラストは「birth」。

アンコール1回目で、想さんだけ遅れて出てきたのですが、本編中の汗でメイクがほぼ流れたため「急いで塗ったくってきました」とのこと。確かに序盤汗凄いと思ってましたし、楽曲が進むに連れどんどん顔色が良くなっていった気はしていたのですが、それほどだったとは……(笑
「今年の桜は例年より開花が早いので、という訳じゃありませんが、4月には少し早い時期にこの曲を」とのMCから、「四月ノ雨ト…散ル…華ニ…」。じっくりと聴かせるバラードですが、本編でシャウトが多めだったからか、高音部が若干苦しそうだった印象があります。
アンミュレの中でも珍しく(?)ヘドバンが巻き起こる「葬列と×××」もここで披露。

ダブルアンコールでは、ゆき一人がステージに上がり、お客さんの黄色い歓声と掛け合いしながらドラムソロを披露。他の方のレポを読むと、この流れはワンマンでの恒例みたいです。ちょっと面白い。
その後、「メンバーに我儘を言って、長目に時間を取らせてもらいました」との前置きから、長めのMC。ここで前述の脱退告知がありました。
覚えている限りの大意としては、

「アンミュレ加入からほぼ7年になること。2012年夏「このままバンドを続ける覚悟が足りない」という理由から、2012年いっぱいでの脱退を申し入れたこと。その後アルバム制作やライブ等を経て、在籍する方向になったが、一度芽生えた気持ちが強く、2013年6月6日の高田馬場エリアでのワンマンを以って脱退することを決めたこと。
最近バンドのライブ本数が少なくなっていたのは、自分のせいである所が大きい。本当にごめんなさい。
6月でアンミュレのメンバーではなくなるが、気持ちはずっとアンミュレのメンバーのつもりです」

ニュアンス的に、バンド活動自体から引退するのかもしれません。
その後メンバー全員が登場し、想さんが改めてMC。
「バンド自体は続いていきますが、現時点での予定は6月のワンマンまで。気持ちの上ではそこでバンドを一度終わらせるつもりで、最高の幽閉空間を用意していきます」
想さんのMCは、いつもユル目でオチがつかない印象があるのですが(自分が鑑賞した時だけかもしれませんけれど)、この時はその雰囲気とはまた違う、感情が高ぶったが故に話が纏まりきらない感じを受けました。
そして披露された、配布音源収録のもう1曲「アンティーク」。

恐らくこれがオーラスの予定だったのでしょう。アンティーク終わってハケようとするゆきさんを、(もう1曲!)といった感じで想さん達が引き止め、臨時選曲ミーティングが。そして決まった大トリは「an「acute」」。
そのミーティングの合間に
ハルカ「シンミリするなよぉ。大丈夫だから、絶対大丈夫だから。……ヘラヘラしようぜぇ(笑
と軽めなMCが。演奏時とは打って変わって、喋ると飄々としながら無茶振り(主に再結成ノイクラ)又は流れをスルー(主にアンミュレ)するOJISANになるイメージでしたが、あの場でその雰囲気のままでいた事が、変な言い方ですが、非常に頼もしく思えた人もいたのでは。色々張り詰めていた空気が(良い意味で)緩みましたし、アンアキュート中・終演後の余韻も暖かったように思います。

***

行ける時が行きたい時、と言った感じでの参加でしたが、大満足のライブでした。
1つ心残りなのは、売り切れだった餡子入り焼きまんじゅう……(そんな

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