黒い家
『黒い家』

保険会社に査定員として入社したチョン(ファン・ジョンミン)は、電話相談で、女性から「自殺の場合、保険金はおりるのか」という電話を受けます。
相手が自殺を考えていると思った主人公は、思わず「個人的な話をしてはいけない」という応対マニュアルを無視し、子供の頃に弟が自殺したエピソード等を話しながら思い止まるよう説得。
後日彼はパク・チュンベン(カン・シニル)という顧客から、家に来て欲しいと名指しでお願いされ彼の家を訪れるのですが…。

同名の貴志祐介の原作小説は、自分が貴志作品の中で最初に読んだ物で、その実際にあってもおかしくなさそうなストーリーに引き込まれるとても面白い小説だったのですが…。

いやー、想像していたよりかなり良かったです。
全体のストーリーはほぼ原作通りなのですが、主人公のちょっと疲れた感じとかチュンベンの嫌過ぎる存在感等も結構ハマッていた様に思えました。
後半、犯人が明らかになってからの緊迫感もかなりのものでしたし。
雰囲気は相当原作に近いと思いますので、原作小説が好きと言う方も見て大丈夫かと。
ただ原作にもあった終盤の痛い描写が若干パワーアップしている感があるので、そういうのが苦手な人は注意です(自分もそこまで得意じゃないけど)。

原作のリンク貼っておきます。
面白いですよー。
黒い家 (角川ホラー文庫)黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介

角川書店 1998-12
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以下ネタバレ箇条書き
・自分オフィシャルサイトを見た時、主人公の彼女役と犯人シン・イファ役の女優を逆だと思い込んでしまったのですが、その犯人役の人、本性表した後が結構奇麗に見えませんか?怖いけどw
特に主人公と一戦交えて片目をアレされた後とか、綺麗なお岩さんみたいだとか思っていました。
うん、こんな事思うの自分だけで良い。

・ラスト近くでイファが屋上から落ちるシーン、あそこだけスローになったりCGっぽい感じがしてちょっとアレ?と思いました。
感動的なシーンにしたかったんでしょうか…。

・ただその後のラストシーン、原作にはありませんが良い意味で後味悪くて最高でした。