天照「五つの海の物語」(2006)

01.五つの海の物語
02.破邪
03.五つの海の物語〜黎明Ver.〜

全曲作詞・作曲:大祀

発売日:2006/04/26
品番:TNSR-5032


***

大祀(ギター・プログラミング)、晃(ボーカル)によるユニット、「天照」が2006年にリリースした3rdシングル。
何処で読んだか失念してしまいましたが、影響を受けているアーティストの一つに姫神が挙げられており、V系界隈ではちょっと珍しい所から名前が出てきた事に興味を持ち、手に取った覚えがあります。2007年に一度活動休止に入りましたが、翌年大祀のソロプロジェクトとして活動を再開(rice、Raphaelの桜井有希がゲストボーカルとして参加)。現在、大祀はMaitoreiA(2010年に活動休止)やDacco・aki(元Laputa)のサポート等でも活動しています。

以下各曲について。


01.五つの海の物語
打ち込みリズムとギターを前に出しつつ、それを壮大なシンセで包み込んでいる印象の、和の要素が強いスローバラード。打ち込みと和風メロ・民謡要素を合わせた部分では姫神の影響もあるのかな? ボーカルがコブシを交えたネチっこい声なので、そこが好みを分けるかもしれませんが、V系聴いている人なら別に気になる要素ではないような。スケールの大きい曲なのですが、もう少し展開に派手さ、というかメリハリがあるともっとハマったかもしれません。

02.破邪
こちらはダンサブルなリズムとザクザクギターが映える、インダストリアルロック寄りのアッパーな楽曲で、初聴時はタイトル曲とのギャップに驚きました。歌詞では普通に英語が使われていたり、野太いコーラスも入ったりと、和の要素は薄く、最初に抱いていたイメージからは離れていましたが、この手の音は普通に好きなのですんなり気に入る事がました。
というかこういう曲調でネチっこいヴィジュアル声ですと、少し前に書いたニューヴォーグを思い出したり。

03.五つの海の物語〜黎明Ver.〜
タイトル曲のアンプラグド版とでも言いますか、アコギ・パーカッション・ピアノをメインとした音作りになっています。全体にソフトなアレンジで、ボーカルの歌い方も少しライトで優しげ。音数はシンプルですが、個人的にはこちらの方がメロディーの切なさが強調されており、ドラマティックに展開している印象を持ちました。オリエンタル風味なギターのフレーズも好み。

***

久々に聴いてみましたが、最初に聴いた時よりもハマっているような気がするのは、自分の好みが少し変わってきたからなのか…(笑)。所謂バンドサウンドメインの音ではない為、その辺りにこだわりがなく、和風寄りの曲が好きな人なら面白く聴けるかもしれません。この後に、カップリング含めたベスト盤的なアルバムが出ているので、取りあえず私も気にしてみようかなと。

***

Amazon
五つの海の物語
五つの海の物語大祀 天照

Tricycle ENTERTAINMENT 2006-04-26
売り上げランキング : 451352


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


オフィシャルサイト