mitsuko london「湘南ブラックレインボウ」(2003)

01.湘南ブラックレインボウ
02.肉炎ヴァヴィロニア
03.夜鎖愚麗繪慈邨KAMEHAME破

全曲作詞・作曲・編曲:MITSUKO LONDON

発売日:2003/08/31
品番:AST-030831


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2003年に一度活動休止した「cali≠gari」のギタリストである桜井青が、バンド活動休止後に、mitsuko london名義でライカエジソン限定という形でリリースしたシングル。何故mitsuko londonなのかは色々設定があるらしいですが、自分もあまり良く知らないのでWikiに丸投げします。こんなバンド設定があったなんて初めて知りましたよ…w
青に取ってはカリガリとlab.の間の時期に出たCDという事になりますね。

以下各曲について。


01.湘南ブラックレインボウ
ちょっと懐かしさを覚えるメロディーが印象的な、ポップな歌謡パンクナンバー。音はシンプルですが、昔っぽいピロピロしたシンセなどlab.に通じる要素も感じられます。曲としては普通に聴き易いのではないでしょうか。

02.肉炎ヴァヴィロニア
チャイニーズ風味なギターのフレーズや歌メロが耳に残る、激しめながらもこちらもキャッチーなパンクチューン、なのですが、歌詞が焼肉屋のメニューを片っ端から並べたような物になっていて… 「懺悔のサンチュに包まれて…」とか 「堕落に満ちた鈍色のサムゲタン」とか何なんですかもうw
真面目に作ったら普通に良い曲になりそうな気もしますが、この遊びっぷりがまた面白いのかもしれません。焼肉…行きたいなあ…。

03.夜鎖愚麗繪慈邨KAMEHAME破
こちらはまったりとした曲調になっており、シンセの音色がちょっとクサい歌謡バラードになっています。こちらも妙なタイトルですが、一応都会の哀愁を歌っており(歌詞にも「西新宿」とか出てきますし)、何となくうらぶれた感じの曲調には合っているのではないかと。

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恐らくドラムは打ち込みで、音質の方もラフに感じますし、自身のバンドの終わりと始まりの間で、適度に肩の力を抜いて作られたシングルだったのかな? という感じを受けます。変な言い方ですが、ボーナストラックが3曲集まったようなシングルというか。
現在は完売していますが、青の曲が好きな人や歌謡色のあるサウンド(所謂「歌謡系」とはまた別な意味で)が好きな人は、安く売っていたら手を出してみるのも良いかもしれません。

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