一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:BumpOfChicken

BUMP OF CHICKEN「友達の唄」(2011)

01.友達の唄
02.歩く幽霊
03.仕事 〜job〜

作詞・作曲 01、02:藤原基央
ストリングス・アレンジ 01:Gen Ittetsu

発売日:2011/02/23
品番:TFCC-89333


***

BUMP OF CHICKENの19thシングル。タイトル曲はその年のドラえもん映画主題歌にもなりました。
以下各曲について。


01.友達の唄
一言一言を噛み締めるように歌われる、ストリングスを交えたバラード。ここ最近のシングルの流れや、この前に出たアルバム「COSMONAUT」がバラード主体だったこともあり、良くも悪くもその流れの中の1曲といった印象でしたが、何度か聴いていく内にメロディーがグッと来るように。途中から挿入されるトランペットの音色が、段々と明るく開けていくような壮大感を加えているかなと。特に派手な展開をする訳でもないのに段々ハマってくる、バンプにおける遅効性な力を持った方面の楽曲でしょうか。ただ、本作はタイアップ先のドラえもん映画の内容をモチーフに作られたそうで、私は映画を観ていないので何とも言えませんが、そちらも鑑賞した上で聴いた人の感想は結構評判が良かったりするので、その辺で印象は違ってくるかもしれません。
……というかアレだ、もう少し聴く頻度を上げていれば自分内2011年上半期楽曲の上位に入っていたと思う(苦笑)

02.歩く幽霊
こちらは一転して、ちょっとカントリーっぽさも感じるアッパーなポップチューン。寧ろ初期はこういう曲調の方がメインだったなぁとも。軽快な曲調に乗った親しみ易いメロディーを早口でまくし立てるボーカルも小気味良く、パッと聞きの印象はこちらの方が強かった、という人も多い気がします。こういう曲調はタイトル曲にしないのが、最近の方針…なのかな?

03.仕事 〜job〜
3トラック目を11分程進めると始まるシークレットトラック。
軽めのバンドサウンドメインの哀愁歌謡寄りの曲ですが、今回はカオス分は控えめ…というかボーカルのgdgd感があんまりないのでw(変な所で合いの手が入ったり、一箇所極端にキーが低かったりはしますが)、振り切ったネタを期待する人にはちょっと物足りないかもしれません。また、曲が終わった後も5分程の無音時間があったり。
でも良いよね石油王、すごくいいよ石油王

***

最初はボートラ含めてちょっと地味かな? とも思えましたが、聴きこむ内に盛り返したシングルになりました。アルバムのバラードメインの構成にお腹一杯気味…という人は、歩く幽霊メインで聴いてみると良いかもしれません。

Amazon
友達の唄友達の唄
BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2011-02-23
売り上げランキング : 1783

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


YouTube(公式)

BUMP OF CHICKEN「宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル」(2010)

01.宇宙飛行士への手紙
02.モーターサイクル
03.good friends
04.油

作詞・作曲 01〜03:藤原基央

発売日:2010/10/13
品番:TFCC-89318


***

BUMP OF CHICKENの18thシングル。「バンプ史上初の3曲入りシングル」という宣伝文句を少なくない所で見ましたが、インディーズの「LAMP」や2004年の「車輪の唄」も3曲だったのでは……。最も、その2枚はそれぞれ既出音源からのリカットと新録バージョンだったので、正確には「全曲新曲による3曲入りシングル」が初という事なのでしょうね。

以下各曲について。


01.宇宙飛行士への手紙
透明感のあるシンセをバックに響かせながら展開するミディアムナンバー。そこまでスローテンポという事でもないのですが、バンプがスケールのある曲調をやるとこうなる的な、壮大な雰囲気を持った楽曲という印象があります。私の中で、彼らの曲には遅く効いて来るものがあるのですが、この曲もそちらに分類される事となりました。サビメロも特に派手な展開がある訳でもないのですが、一気に開けてくる印象。
年内にもっとリピートしていれば、自分内2010年名曲の中に入ってきたのかもと思ったりします(笑)。

02.モーターサイクル
前曲と合わせてタイトル曲。こちらはシンプルにバンドサウンドによる軽快なポップチューンですが、Aメロ→Bメロ→サビと展開するにかけて、徐々にシリアスな色を帯び疾走感を増すのが心地良いです。シニカル視点と焦燥感が混ざったような歌詞も、曲調には合っているような気が。

03.good friends
アコギが印象的な賑やかなバンドサウンドに、ハーモニカを交えたのどかな雰囲気のポップチューン。初聴時、本シングルで一番ツボに入ったのはこの曲だったかな? 間奏のハーモニカソロにもほっこりした気分になりますが、裏腹に歌詞は、人の嫌な所あるある…というかブーメラン的同属嫌悪? をテーマにしたような感じで、中々痛々しいというか。
先にレビューを書かれていたBeautiful DreamerのMOMAさんも取り上げていらっしゃいましたが、「好きになれないもの見つけたら わざわざ嫌わなくていい そんなもののために時間割かず そっと離れればいい」の一文に胸がすくような気分になったり(こと娯楽に関しては、自分で時間やお金を費やしながら文句言い続けて楽しいかい? と思うような人もネットではちらほら見かけryゲフンゲフン)。まぁ私も性格が悪く、アレなものを追いかけてニヤニヤする暗い楽しみの味も知っていますので、実際人格者になれてるかと聞かれれば、曖昧な笑顔で目を逸らすしかないですけどね!
音作りとメロディーの取っ付きやすさでは、3曲中最も上位に来るような気がします。

04.油
4トラック目を暫く再生していると始まるボーナストラック。アコギ一本+四人全員ボーカルによる(多分)一発録りのバラード。相変わらず、まともな歌詞を載せてアレンジすれば感動的な曲になりそうなメロディーなのに、期待通りのgdgdっぷりが素敵です(ボーカルが軒並みバラバラ、間奏のコーラスはフリーダム、ラストのサビの入りを一人間違える)。しかし盛り上がり所では何気に軽くエコーが掛かったりと、地味に仕込んではいるみたいです。
ところでこの曲、メインテーマは油というより寧ろ「水を弾く事」にある気がするのですが……w

***

バンプ流壮大曲・シリアス疾走・穏やかなポップ寄りと、丁度良い具合にバンドの色が別れたシングルになっているように思います。タイトル2曲はこの後出たアルバムに収録されましたが、good friendsも中々の力を持った曲だと思いますので、シングルは追ってないという人も、レンタルや中古で安く見かけた際には是非。

***

Amazon
宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル
BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2010-10-13
売り上げランキング : 5523

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


YouTube(トイズファクトリー公式)
宇宙飛行士への手紙


モーターサイクル

BUMP OF CHICKEN「魔法の料理 〜君から君へ〜」(2010)

01.魔法の料理 〜君から君へ〜
02.キャラバン
03.三人のおじさん

作詞・作曲 01、02:藤原基央

発売日:2010/04/21
品番:TFCC-89303


***

BUMP OF CHICKENのメジャー17枚目のシングル。「HAPPY」の1週間後にリリースされました。

以下各曲について。


01.魔法の料理 〜君から君へ〜
アコギを中心として始まる、少しずつ語りかけていくような暖かさを感じるバラード。途中からバンドサウンドになりますが、大きく雰囲気を変えることなく進んでいく印象があります。後半一度音数を減らして過去の家族を振り返る部分にグッと来ました。歌詞は子供時代を振り返る内容と同時に、今の子供へのメッセージにもなっているのでしょうか。

02.キャラバン
(バンプにしては)ズムズムと重たい音で進むミディアムチューン。低い所を這うようなダークな展開から、サビで少し開けた展開になるのが印象的でした。歌詞については、ろくな音楽知識も無しにCDの感想をもっともらしく書いている自分にはグサグサ刺さる所がありますが、それを一つ一つ取り上げるとキリが無くなりそうなので(苦笑)。ただ斜に構えた皮肉ソングで終わらず、ダイジョーブ皆そんなもんだから、みたいな形になっているのが上手いと思います。そんな風に聴こえるのはひとえに曲調の所為なのでしょうけど。作風は全く違いますが、2ndアルバム収録の「レム」を一歩進めたような印象も。
「感動にシビアな訳じゃない 感情に脂肪がついただけ
 食べてきたご馳走は 全て用意された物」


03.三人のおじさん
3トラック目を暫く再生していると始まるボーナストラック。メンバー全員(かな?)でアコギをバックに歌っています。途中からパーカッションも入り少し賑やかに。
メロディーだけ取り出せば叙情的で、壮大なアレンジにすれば普通に名曲になりそうな気配もあるのですが…相変わらずカオスというか超展開というか。聴き終わる頃には、素早いおじさんの存在意義に疑問を持っていた事すら馬鹿馬鹿しくなる事でしょう。てか終盤の世界観どうなってるのですかw

***

タイプは正反対なれどタイトル曲・カップリング共にゆったりとした曲なので、バンプに疾走感を求める人が気に入るかはちょっと分かりませんが(これ書いている時点でアルバム発売間近なので、そちらを待てば良いかも)、相変わらず高値安定しているかなとも思います。曲調に拘りがないならすんなり気に入る事が出来るのではないでしょうか。
…ところであのおじさん達はあの後どうなったのですk(ry

***

Amazon
魔法の料理 ~君から君へ~魔法の料理 ~君から君へ~
藤原基央 BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2010-04-21
売り上げランキング : 1249

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


YouTube(トイズファクトリー公式)
魔法の料理 〜君から君へ〜
http://www.youtube.com/watch?v=MVVQynaCOYg

BUMP OF CHICKEN「HAPPY」(2010)

01.HAPPY
02.pinkie
03.ラブ・トライアングル 君と僕と委員長ver.

作詞・作曲 01、02:藤原基央

発売日:2010/04/14
品番:TFCC-89300


***

今年(2010年)、メジャーデビュー10周年を迎えるBUMP OF CHICKENの16枚目のシングル。2週連続シングルの1枚目としてリリースされました。

以下各曲について。


01.HAPPY
ミディアムテンポのポップチューン。特に大きなインパクトがある訳ではないのですが、好きな人にとっては安心のバンプクオリティとなっているのではないでしょうか。ゴテゴテにし過ぎないシンセによって適度な壮大感も感じますし、昔の曲と比べると、こういうミディアム・スローの楽曲の聴かせ方がどんどん上手くなっていると思います。バックで繰り返される「HAPPY BIRTHDAY」というコーラスがどんな意味を持つのか考えてみるのも面白いかもしれません。

02.pinkie
ちょっと重厚なストリングスとギターから始まり、少しずつ盛り上がっていきます。序盤はそのストリングスをシンセを中心とした抑えめのアレンジですが、途中からバンドサウンドに突入、そして2度目のサビから一気に疾走する展開がツボです。こちらがタイトル曲でも良いのではないかと思える程、パッと聴きの印象ではこちらの方が強かったですね。

03.ラブ・トライアングル 君と僕と委員長ver.
3トラック目を暫く再生していると始まるボーナストラック。打ち込みのリズムとチープな感じのシンセを中心に淡々と進む曲になっていますが、部分的にコーラスやギミック的な音が凝っているのがw 相変わらずゆる〜く楽しめます。
取りあえず言いたい事は…これ三角関係じゃない!(少なくとも「僕」にとっては) あ、でも「スノースマイル」も乱暴に言っちゃうと妄想オチの話ですよね?(乱暴過ぎます)

***

良い意味であまり言う事が無いというか、相変わらずパッと印象に残る間口の広さと、それまで聴いてきた人も普通に満足できる楽曲になっているシングルだと思っています。そろそろアルバムは出るのかな?

***

Amazon
HAPPYHAPPY
藤原基央 BUMP OF CHICKEN

トイズファクトリー 2010-04-14
売り上げランキング : 2019

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


YouTube(トイズファクトリー公式)

このページのトップヘ