螺旋ウィルス「真実のオモチャ箱」(1999)
01.でんでん寄生虫
02.顔無し男
03.けんびきょうざんげのミクロ
04.腐乱のムスメ
05.真実のオモチャ箱
06.反応ナシ〜ウソ
07.反応無し〜ウソ ※
作詞 01〜04:毒きのこ
作曲 01〜04、06:向日葵/05:美歪+すごい人
編曲:KEN KAWAMURA
発売日:1999/05/07
品番:ELCR-10021
※ブックレットの表記は6曲目までですが、6トラック目は曲の一部が15秒程流れ、その後無音部分が暫く続き、7トラック目から改めて曲が始まるのでこのように表記しました。
***
2008年にボーカルのShunのみで一度復活もしたDeshabillzが、覆面バンド「螺旋ウィルス」名義で1999年にリリースしたミニアルバム。
98年に交通事故で亡くなったベーシスト、美歪への追悼盤という形でリリースされましたが(特典として彼の写真が入っています)、やっている事はDeshabillzとほぼ変わらず、猟奇的で病んだ歌詞を地声で捲し立てるShunのスタイルはこちらでも同じですね(こちらでは名義が「毒きのこ」になっていますが)。復活時に出たベストアルバムにも、「反応ナシ〜ウソ」以外がゴッソリ収録されていますし。ただ、メロディアスなシンセが良く使われているDeshabillzの方と比べ、こちらは打ち込み音が目立つデジロック寄りの音作りの曲がメインになっている印象があります。全体的には激しくアッパーな曲が多め。
全身を寄生虫に冒された男が主人公の、聴いているこっちの体が痒くなってくる「でんでん寄生虫」からトばしてますが、続く「顔無し男」「けんびきょうざんげのミクロ」も病んだ感情を出した激しい曲。殺害し腐乱した女の体への執着を描いたグログロな歌詞の「腐乱のムスメ」は、Deshabillzっぽさを感じるシンセを含むメロディアスな疾走曲になっています。美歪が作曲に関わったタイトル曲「真実のオモチャ箱」は、ピアノメインのクラシカルで悲しげなメロディーに語りが乗った曲。
そしてラストの「反応無し〜ウソ」も語りメインの曲ですが、暗いギターのフレーズに乗せて猟奇的な詩が朗読され、最悪の後味(褒め言葉)でアルバムは終わります。
装飾的・抽象的ではなく、地に足の着いた内容(?)のサイコな歌詞は、ヴィジュアル系ではMerry Go Roundや初期の蜉蝣等が売りにしていた印象がありますが、そういう要素があるバンドが好きな人は、フニャフニャしたボーカルが大丈夫ならば気に入る可能性は低くないと思います。Deshabillzとしても後期のCDなので、音のショボさは殆どなくなっていると思いますし。
***
Amazon
01.でんでん寄生虫
02.顔無し男
03.けんびきょうざんげのミクロ
04.腐乱のムスメ
05.真実のオモチャ箱
06.反応ナシ〜ウソ
07.反応無し〜ウソ ※
作詞 01〜04:毒きのこ
作曲 01〜04、06:向日葵/05:美歪+すごい人
編曲:KEN KAWAMURA
発売日:1999/05/07
品番:ELCR-10021
※ブックレットの表記は6曲目までですが、6トラック目は曲の一部が15秒程流れ、その後無音部分が暫く続き、7トラック目から改めて曲が始まるのでこのように表記しました。
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2008年にボーカルのShunのみで一度復活もしたDeshabillzが、覆面バンド「螺旋ウィルス」名義で1999年にリリースしたミニアルバム。
98年に交通事故で亡くなったベーシスト、美歪への追悼盤という形でリリースされましたが(特典として彼の写真が入っています)、やっている事はDeshabillzとほぼ変わらず、猟奇的で病んだ歌詞を地声で捲し立てるShunのスタイルはこちらでも同じですね(こちらでは名義が「毒きのこ」になっていますが)。復活時に出たベストアルバムにも、「反応ナシ〜ウソ」以外がゴッソリ収録されていますし。ただ、メロディアスなシンセが良く使われているDeshabillzの方と比べ、こちらは打ち込み音が目立つデジロック寄りの音作りの曲がメインになっている印象があります。全体的には激しくアッパーな曲が多め。
全身を寄生虫に冒された男が主人公の、聴いているこっちの体が痒くなってくる「でんでん寄生虫」からトばしてますが、続く「顔無し男」「けんびきょうざんげのミクロ」も病んだ感情を出した激しい曲。殺害し腐乱した女の体への執着を描いたグログロな歌詞の「腐乱のムスメ」は、Deshabillzっぽさを感じるシンセを含むメロディアスな疾走曲になっています。美歪が作曲に関わったタイトル曲「真実のオモチャ箱」は、ピアノメインのクラシカルで悲しげなメロディーに語りが乗った曲。
そしてラストの「反応無し〜ウソ」も語りメインの曲ですが、暗いギターのフレーズに乗せて猟奇的な詩が朗読され、最悪の後味(褒め言葉)でアルバムは終わります。
装飾的・抽象的ではなく、地に足の着いた内容(?)のサイコな歌詞は、ヴィジュアル系ではMerry Go Roundや初期の蜉蝣等が売りにしていた印象がありますが、そういう要素があるバンドが好きな人は、フニャフニャしたボーカルが大丈夫ならば気に入る可能性は低くないと思います。Deshabillzとしても後期のCDなので、音のショボさは殆どなくなっていると思いますし。
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