DIE IN CRIES「NOTHINGNESS TO REVOLUTION」(1991)
01.Lazy Calm
02.Lamentation
03.Noisy Crowd
04.Shade Of Rhythm
05.Dies In Cries
06.Nervous (Extended Mix)
全曲作詞：KYO
品番：HML-006CD
***
D'ERLANGER解散後、ボーカルのKYOによって始まった「DIE IN CRIES」の1stミニアルバム。後にバンド編成になりますが、この時期はKYOのソロ名義で、室姫深(元MAD CAPSULE MARKETS、現THE SPIN)とyukihiro(元ZI:KILL、現L'Arc-en-Ciel)のユニット「OPTIC NERVE」や成田忍らが参加しています(室姫とyukihiroは後に正式メンバーとなりました)。クレジットがちょっと分かりにくく、作曲体制がどうなっているのかイマイチなのですが、同時期にOPTIC NERVEがリリースしたミニアルバム「OPTIC NERVE ABSTRUCTION」に近い音作りになっています。
以下各曲について。
01.Lazy Calm
東洋的な雰囲気を感じる、ダークなアンビエントナンバー。何となく掴み所が無い気もしますが、非現実的な空気に浸るための楽曲なのかもしれません。前面に出ているのが紙を丸めたりビリビリ破いているような音というのもまた不思議な印象があります。後半に少しだけKYOの声が入りますが、基本的にはインストです。
02.Lamentation
前曲終盤の水の滴る音がそのままイントロになっている、こちらもアンビエント色の強い楽曲なのですが、曲の端々に、後にメジャー1stアルバム「VISAGE」に入る「仮面の下の表情」の歌メロが顔を出しています。リアルタイムで聴いていた人はVISAGEリリース時におっと思ったりしたのでしょうか。そんな要素もありますが、基本的にこちらも前曲と似た雰囲気ですね。
03.Noisy Crowd
KMFDMや初期のMINISTRYに通じるものを感じる、ビートの効いたダンサブルな楽曲になっています。メジャーではリミックス音源を除いて、あまりこういうダンスサウンドに特化した曲はありませんでしたが、これはこれでカッコ良いと思います。yukihiroの色が濃く出ているのかな？
04.Shade Of Rhythm
数少ないボーカル入り曲の一つ。機械的なリズムとグシャリとしたギターをメインとしたインダストリアルナンバー。要所要所で入るシンセや気だるいボーカルとも相まって、無機的ですが耽美な雰囲気も持った音作りになっていると思います。
05.Dies In Cries
DIE IN CRIESという名前は、KYOが後にトリビュートアルバムに参加したバンド「JAPAN」の解散時のメンバーで結成された「RAIN TREE CROW」のアルバムに収録されている「Cries and whispers」の歌詞から取っているのですが、その元の歌詞を曲タイトルにしたのがこれ。こちらも1、2曲目の楽曲世界を発展させたような、ポロポロと挿入されるピアノや空間系の音が渾然となった、不穏な雰囲気のインストになっています。10分超えるので流石にダレてしまう人も多そうですが、部屋を真っ暗にしてヘッドホンで聴くと変な世界へ行ける…かもしれません。また、何故か2曲目の詩がこちらで朗読されています(このCDはインスト曲にもブックレットに詩が掲載されています)。
06.Nervous (Extended Mix)
ラストはボーカル曲。バキバキしたデジタルサウンド全開のアッパーな楽曲になっています。ラストアルバム「SEEDS」でもバンドバージョンで聴くことが出来ますが、こちらの打ち込みメインの音の方が好きという人も多そうです。ダークな曲が多い今作において、ラストに盛り上がる曲を持ってきたのは正解だたたのではないでしょうか。個人的にもDICの好きな曲の1つになっています。一番好きなバージョンはラストライブを収録したライブアルバムに入っている、KYO吼えまくりのテイクだったりしますがｗ
***
バンドのスタイルが固まる前に作られたイメージがあり、自分の中では「0作目」と呼んでいるこのアルバム、彼らのアルバムの中では最後に聞いたのですが、聴きこむごとに少しずつハマっていった覚えがあります。後の楽曲に比べるとキャッチーさは薄く、曲自体の雰囲気も異なっている印象があるので、最初に聞くCDとしてはちょっと取っつきにくい部分はあるかもしれませんが、ダークなアンビエントや打ち込みサウンドが好きな人には、20年程前にこういう音をやっていたという点で面白く聴けるかもしれません。DIE IN CRIESが気になる人は、メジャーで出ているアルバムを何枚か聴いてから手を出してみるのをお勧めします。
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01.Lazy Calm
02.Lamentation
03.Noisy Crowd
04.Shade Of Rhythm
05.Dies In Cries
06.Nervous (Extended Mix)
全曲作詞：KYO
品番：HML-006CD
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D'ERLANGER解散後、ボーカルのKYOによって始まった「DIE IN CRIES」の1stミニアルバム。後にバンド編成になりますが、この時期はKYOのソロ名義で、室姫深(元MAD CAPSULE MARKETS、現THE SPIN)とyukihiro(元ZI:KILL、現L'Arc-en-Ciel)のユニット「OPTIC NERVE」や成田忍らが参加しています(室姫とyukihiroは後に正式メンバーとなりました)。クレジットがちょっと分かりにくく、作曲体制がどうなっているのかイマイチなのですが、同時期にOPTIC NERVEがリリースしたミニアルバム「OPTIC NERVE ABSTRUCTION」に近い音作りになっています。
以下各曲について。
01.Lazy Calm
東洋的な雰囲気を感じる、ダークなアンビエントナンバー。何となく掴み所が無い気もしますが、非現実的な空気に浸るための楽曲なのかもしれません。前面に出ているのが紙を丸めたりビリビリ破いているような音というのもまた不思議な印象があります。後半に少しだけKYOの声が入りますが、基本的にはインストです。
02.Lamentation
前曲終盤の水の滴る音がそのままイントロになっている、こちらもアンビエント色の強い楽曲なのですが、曲の端々に、後にメジャー1stアルバム「VISAGE」に入る「仮面の下の表情」の歌メロが顔を出しています。リアルタイムで聴いていた人はVISAGEリリース時におっと思ったりしたのでしょうか。そんな要素もありますが、基本的にこちらも前曲と似た雰囲気ですね。
03.Noisy Crowd
KMFDMや初期のMINISTRYに通じるものを感じる、ビートの効いたダンサブルな楽曲になっています。メジャーではリミックス音源を除いて、あまりこういうダンスサウンドに特化した曲はありませんでしたが、これはこれでカッコ良いと思います。yukihiroの色が濃く出ているのかな？
04.Shade Of Rhythm
数少ないボーカル入り曲の一つ。機械的なリズムとグシャリとしたギターをメインとしたインダストリアルナンバー。要所要所で入るシンセや気だるいボーカルとも相まって、無機的ですが耽美な雰囲気も持った音作りになっていると思います。
05.Dies In Cries
DIE IN CRIESという名前は、KYOが後にトリビュートアルバムに参加したバンド「JAPAN」の解散時のメンバーで結成された「RAIN TREE CROW」のアルバムに収録されている「Cries and whispers」の歌詞から取っているのですが、その元の歌詞を曲タイトルにしたのがこれ。こちらも1、2曲目の楽曲世界を発展させたような、ポロポロと挿入されるピアノや空間系の音が渾然となった、不穏な雰囲気のインストになっています。10分超えるので流石にダレてしまう人も多そうですが、部屋を真っ暗にしてヘッドホンで聴くと変な世界へ行ける…かもしれません。また、何故か2曲目の詩がこちらで朗読されています(このCDはインスト曲にもブックレットに詩が掲載されています)。
06.Nervous (Extended Mix)
ラストはボーカル曲。バキバキしたデジタルサウンド全開のアッパーな楽曲になっています。ラストアルバム「SEEDS」でもバンドバージョンで聴くことが出来ますが、こちらの打ち込みメインの音の方が好きという人も多そうです。ダークな曲が多い今作において、ラストに盛り上がる曲を持ってきたのは正解だたたのではないでしょうか。個人的にもDICの好きな曲の1つになっています。一番好きなバージョンはラストライブを収録したライブアルバムに入っている、KYO吼えまくりのテイクだったりしますがｗ
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バンドのスタイルが固まる前に作られたイメージがあり、自分の中では「0作目」と呼んでいるこのアルバム、彼らのアルバムの中では最後に聞いたのですが、聴きこむごとに少しずつハマっていった覚えがあります。後の楽曲に比べるとキャッチーさは薄く、曲自体の雰囲気も異なっている印象があるので、最初に聞くCDとしてはちょっと取っつきにくい部分はあるかもしれませんが、ダークなアンビエントや打ち込みサウンドが好きな人には、20年程前にこういう音をやっていたという点で面白く聴けるかもしれません。DIE IN CRIESが気になる人は、メジャーで出ているアルバムを何枚か聴いてから手を出してみるのをお勧めします。
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