一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:LIGHT&SHADE

V.A.『EMERGENCY EXPRESS 1992 〜surging the next crisis〜』(1992)

01. VIRUS / 小さな恋のメロディー
02. しいもんきい / MY LIFE FOR YOU
03. LUCKY BON BON / WHISKY SMOKY DRIVING IN THE NIGHT
04. LIGHT & SHADE / TIME
05. SIGHS・OF・LOVE・POTION / SAVE THE LAST KISS (FOR ME)
06. THE HAREM Q / LOVE WITH ASPERITY
07. SILVER-ROSE / RAIN
08. ZINX / GLASS TOWN MEMORY
09. Amphibian / Eumenides
10. 蝶蝶 (てふてふ) / LONG BREAK TIME
11. KARIOSTORO - RABIRYNTH
12. DIE-KUSSE / EGOISTIC

発売日:1992/03/21
品番:TFCC-88016


***

1990年代にトイズファクトリーから出ていたオムニバスシリーズの一枚。
所謂ジャパメタ、パンク〜初期V系の系譜の面子が収められていますが、後にメジャーバンドで活躍する人達が在籍していたバンドも多く、参考文献をを遡るような面白さを感じられます。

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「Dazzling light & Thick Shadows」@池袋手刀 2012/09/30

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台風から逃げるように向かった池袋手刀にて、前回から約13ヶ月振りに行われたLIGHT & SHADE(のボーカル原?)をフィーチャーしたイベントに行ってきました。
出演バンドのMCで必ず「原フェス」「原サミット」「原SONIC2012(by 優朗)」等など弄られており、原さん愛されているのだなぁと。
7バンドが出演するイベントでしたが、今回かなり転換がサクサクでその点ではストレス少なく観れた気がします。手刀はauガラケーの電波がほぼ入らないので、転換中上に行き台風情報を見ていたらすぐ次バンドの演奏が始まりちょっと慌てた程の仕事の速さ……。


カラビンカ
そろそろ音源が欲しかったりする、白塗り怨念パンクカラビンカちゃん。今回ベーシストのサオリは血糊の付いたセーラー服で登場しましたが、ファンもサオリさんコス(?)の方がちらほらいらっしゃったので、結構浸透しているのかな。暗い世界観ながら軽妙な雰囲気も感じたり、そのバランスが丁度いいのかもしれません。
MC中にボーカル工藤がSPEED-iDの「ROUND MIDNIGHT」をちょっとだけ披露しましたが、その後に演奏した楽曲(顔を引き攣らせながら、ストレートに変態な歌詞を呟くのが印象的なドロドロチューン)で最後の最後にしれっと「目覚メヨ冷血……」とぶっ込んできたのは気のせいじゃなかったと信じたい……(とTwitterに書いた所、工藤さん本人から実際に歌ったとのリプライを頂きました)
そう言えば、有名人オブザディーパーズの告知の際照れ臭そうに見えたのは、やはりカバー先バンドの面子が実際に居たからでしょうか(マンダリンホテル根岸とレチェリーフロムマーズTsuyoshiはどちらも元COALTAR OF THE DEEPERS。デモンズKANNOは現ドラマー)


THE LECHERY FROM MARS
昨年の同名イベントではトリでしたが、今回は早めの出演。1年以上間を空けての鑑賞でしたが、やはりゴキゲンでワルい大人のロックンロールをぶちかましてくれました。今回は何となくロック色が強かった印象。


マンダリンホテル
最初はサウンドチェックのような声出しとアコギによって穏やかに始まりましたが、いざ始まると渋い濁声が響く男臭いサウンドが。MC含めテンションは緩めながらも、初見の私にも決してだらけて見えなかった辺り結構絶妙な流れだったのかも知れません。技術的な事はサッパリですが、ギターの音の出し方が1曲の中でも多彩で面白く、ラス前にはファンキーで踊れる曲もあったりと良い意味で掴みどころが分からない感じ。
そのダンサブルな楽曲の際、DEMONSのキヨトが最前でノリノリでした。良いっすねこういうの。


・the third generation
こちらも初見。
絵に描いたようなパンクなビジュアルのスリーピースバンドで、特にベースの方の出で立ちが20年前でも20年後でもそのまま通用しそうな決まりっぷりでした。
曲によってギター・ベースがそれぞれボーカルを取る形をとっており、シンプルなパンクサウンドは個人的な好みとは違った所にありますが、荒っぽさと年季の入った格好良さの共存も感じることが出来た気がします。


・LIGHT & SHADE
今回の主役だったLIGHT & SHADE、バンド自体も1年振りのライブだったようです。
昨年の記憶との比較になってしまいますが、今回のライブの方が見せ方含めツボに入ったような(昨年がダメだった訳じゃないですよ)。
基本ノンビリしたテンションに加え特に派手な出で立ちじゃないのに感じる、V系以前のちょっと耽美な匂いが心地良い(ボーカル原さんはちょっとメイクしてたかな?)。ベースがうねりニューウェーブ色を感じた、2曲目及びラストの曲が個人的に好みでした。いつ頃の曲とか良く分かりませんが、音源の方もちょっと聴いてみたいなぁ。

前述の通り、原さん中心に他バンドから愛ある弄りを受けていたのですが、それはライブハウス側からもそうだったらしく、
原「手刀にブッキングを頼むといつも原フェス名義にされている…あとサイトに20年前の写真を使うのは本当にやめて下さい…」
とボヤいていました……w


SPEED-iD
優朗さん、「今年初のライブ」と言ってましたが……やってますから! 1月にここでやってますから!!
一度体調を崩し4月のイベント出演がキャンセルになったりしていましたが、特にその辺のブランクは感じないパワフルなゴスロックを聴かせるライブだった気がします。各バンドの持ち時間が短めなこともあり、アッパーな楽曲で固めてきたものあるかもしれませんけれど。「DON'T FEAR YOURSELF」イントロのスパニッシュなギターをカットするのはもうデフォなのかな?
久々に見ても未音源化曲含めセットリストが固定化してきた気もするので、そろそろ何らかのアクションがあっても良いかなとも思いますが。それこそツヨシさんが弾いていた頃のクラブ方面の曲を今のアレンジでやってみるとか、工藤さんにカバーナイトを開いて貰うとか……w 新譜もね!

後今回、バンドTシャツ+グラサンで弾きまくるMARQUEEに対して、ゴスメイクに黒いドレスで決めたle;kaにネオV系っぽさすら感じる(!)派手目な髪色のHIKOと、上手下手のビジュアル面での対比も面白かったり。
今回リカさんはパフォーマーとしても怪しい動きを結構していましたが、ツインボーカル色も強くなってきた気がしますね。

セットリスト
DEPTH
新曲("RED ROCKET RIDE"?)
(MC)
JUSTICE WITHOUT BLOODLUST
KICKS YOUR FREAKIN'ICON
(MC)
DON'T FEAR YOURSELF
THIS CORROSION



DEMONS
ラストはデモンズさん。何度か見ていますが、今回も全くブレない轟音を持ってきてくれました。楽曲面ではかなーり厳ついのですが(タリタリホーとコーラスする曲がちょっと面白い)、台風に絡めて、どうせお前ら帰れないんだからオールナイトで出演者をもう一巡させる? それともデモンズ7時間耐久ライブにする? のようなフランクなMCもあって、主催や対バンで出るといつも安心感を持って見られるというか。

デモンズ7時間ライブ……耳が天に召されそうだ。

***

イベント終了の頃に台風は過ぎたらしく(電車も丁度復旧)、色々と良いタイミングだったと思う事にします。
来年も開かれるのか分かりませんが、LIGHT & SHADEはまた20年前のアー写を使われるのでしょうか……。

「Dazzling light & Thick Shadows -生還special-」@池袋手刀 2011/08/21
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SPEED-iDが出演したLIGHT & SHADEの復活イベントへ行ってきました。この面子でカラビンカが一番後輩らしいという事に、出演バンドの平均年齢の高さが伺えます…w

以下出演順に。


カラビンカ
ギターボーカル工藤鬼六が、スクリーンが上がる直前に「あっ、よろしくお願いします」とひょこっと顔を出して始まりまったカラビンカちゃん。最近になって知ったのですが、工藤さんってNoir fleurirの草紙が参加していたAntique Post Paperのメンバーだったのですね(因みに前身バンドのボーカルはMissalina Reiのありすがわ氏)。
前回観た時もiDと共演していたのですが、今回は少し轟音寄りの音作りだった気がしつつ、やはり楽曲は和風怨念パンクでした。ラストの「宵待草」は配布音源になっていたように思いましたが、もう無くなったのか取り扱っていませんでした…無念。
そしてMCでは、工藤さんによる共演バンドへのリスペクト、と言うかオタバンギャル男丸出しの残念かつ素敵なトークが炸裂。「エマージェンシーエクスプレス(LIGHT & SHADEも参加した、90年代に出ていたオムニバスシリーズ)に入ってた曲コピーして良いですか?」とか後方のL&Sメンバー本人に直接訪ねたり、勝手にメンバーのCVを発表したり(因みにベースの天王サオリ:緑川光、ドラマー不思議なおじさん:関智一、工藤:沢城みゆきだそうで…ジャンクノクセニ!)等やりたい放題でした。そんな流れに一番盛り上がっていたのがLIGHT & SHADEのメンバー達だったのには、流石に内輪臭強すぎませんかと思わなかったと言ったら嘘になりますが、まぁ面白かったので良いです(笑)


SPEED-iD
HIKOが急遽欠席という事で、ベースは同期で流す形となった今回のSPEED-iD。そのせいか微妙にやりづらそうだった、というかラストのTHIS CORROSIONで、ドラムの入りを一度間違えてしまったり。
今回は、いつも通りiNDEEP lpからの選曲をメインに、激し目というよりは横ノリっぽい方向だった印象がありましたが、その中で披露された新曲「ILL」はドライブ感のある疾走曲でした。今年11月に出る(はず)「UNHOLY NIGHT」のリマスタ再発盤の後の新譜に入ったりするのでしょうか。そしてそれはいつになることやら…。

…そう! 「UNHOLY NIGHT」が再発されるのですよ!! そして今回、その旨が書かれたフライヤーもありましたが、MCでは特にリリース関係のアナウンスがなかった事に一抹どころじゃない不安があったりしますが、Amazonにも登録されてますし、今度こそちゃんと出る…よ……、な…?

・セットリスト
DON'T FEAR YOURSELF
ARMY OF THE CHURCH UNDER THE MOON
(MC)
ILL(新曲)
JUSTICE WITHOUT BLOODLUST
KIKCS YOUR FREAKIN' IKON
THIS CORROSION(THE SISTERS OF MERCYカバー)


DEMONS
カラビンカの時に「DEMONSが面白い趣向を考えているみたいですよ」と聞いていましたが、いざスクリーンが上がると、そこには金具を足にくくりつけて身長3m近くになったKIYOTO(ギターボーカル)が! 不意打ち食らって爆笑してしまいました。そのまま2曲演奏しましたが、「全然動けなくて俺が楽しくない! そしてエフェクターが踏めない!!」との事で速攻で外すKIYOTOさん…。しかもこのネタ、頭2曲で諦めるのも含め今回が初めてじゃないようで…w
そんな事があったりしましたが、楽曲の方はやはり気持ちのいいロックンロールでありました。


LIGHT & SHADE
イベント直前に、90年代初期に活動していたらしいという情報を知った位で(ボーカルの原透がEX-ANSの初代ボーカリストだったり、前述のEmergency expressだったり等)、楽曲の予備知識は一切なし。後のTHE LECHETY FROM MARSのMC等から、原氏の入院等を経た約2年ぶりのライブだった事も知りましたが、素人目に観た感じでは演奏も危なげなく(原さん、MCや間奏中ちょっとステージ上所在無さげにウロウロするのが目立ってるかな? と思ったりしましたが)、ファンキーな色も感じる艶のあるサウンドを聴かせてくれました。メインアクトだったからか、お客の入りもこの時がピークだったように思います(というか、演奏後のお客さんとのやり取りを漏れ聞くに、リアルでの顔見知りが多かった模様。職場仲間とかでしょうか)。


THE LECHETY FROM MARS
今回のイベントの主催であるTHE LECHETY FROM MARS。ほぼ8カ月ぶりに見ましたが、やっぱり彼らはSPEED-iDとはまた違う、ゴキゲンなゴシックロックを奏でるゾンビさん達でした。
疲れと酔いがピークで記憶があやふやだったのが悔やまれますが;ギターのRIKKI-8さんが、バ●ブでギターソロを弾いていたのには度肝を抜かれたのでした(一回だけでしたが)。

***

終わってみれば11時になるかならないかでしたので、そこそこ長丁場だった今回のイベント。目当てのiDがメンバー欠席もあり、もう一声! な印象なのが心残りでしたが全体的には割と楽しめたでしょうか。そしてUNHOLY NIGHTの再発がスケジュール通りに成されることを祈りつつ…。

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