一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:Revo

Sound Horizon『Roman』(2006)

01. 朝と夜の物語
02. 焔
03. 見えざる腕
04. 呪われし宝石
05. 星屑の革紐
06. 緋色の風車
07. 天使の彫像
08. 美しきもの
09. 歓びと哀しみの葡萄酒
10. 黄昏の賢者
11. 11文字の伝言

全曲作詞・作曲・編曲:Revo

発売日:2006/11/22
品番:KICS-91286

Sound Producer、Computer Programming & Keyboards:Revo

Lead Vocals(01):Hiver Laurant
Lead Vocals(02、11)、Chorus:RIKKI
Lead Vocals(03、06)、Chorus:KAORI
Lead Vocals(04、09)、Chorus:REMI
Lead Vocals(05):Azumi Inoue
Lead Vocals(05、08)、Chorus:YUUKI
Lead Vocals(07、10)、Voices(01、06、09、10)、Chorus:Jimang
Voices(01、03、05):Akio Otsuka
Voices(04、07、11):Rica Fukami (Vi-vo)
Voices(01、11):Ike Nelson
Voices(01、03、05、07、09、11):Mamiko Noto
Voices(03、08):Nobuo Tobita
Voices(02〜04、10):Norio Wakamoto
Voices(04、06、07):yukana
Voices(08):Yuuko Minaguchi
Voices(01、04):Hikaru Midorikawa
Voices(01、02、04、06、08、10):Yukari Tamura
Voices(03、10):Sublime
Voices(03、04):Soichiro Hoshi
Voices(10、11):Noriko Hidaka
Guitars:Shingo Jake Saito
Keyboards、A Piano(04、09):Kyoko Osako
Bass:Atsushi Hasegawa
Drums:Kenichi Fujimoto
Percussions:Naomi Ishikawa
Harp(04、07):Tomonori Asakawa
A Piano(01、11):Kenichiro Senzawa
Flute(03、07):Ryo Sakagami
Harmonica(08):Horofumi Mizuno
Oboe(07):Hiroshi Shibayama
Clarinet(07):Tadashi Hoshino
Fagotto(07):Jun Fujita
Mandrin(09)、Balalaika(09):Hideki Wachi
Sax(05):Watanabe Fire
Solo Violin(02、06):Kana
Strings(03、07、10、11):Kana Strings
 (Vln1st:Kana Ito、Ado Matsumoto、Izumi Hisanaga、Kazuo Watanabe、Makkko Uriuda、Michiko Miura)
 (Vln2nd:Emiko Hagino、Makiko Yamamoto、Makoto Motoi、Miyako Tubuku、Nagisa Kiriyama、Noriyo Odayashi、Yuki Sato、Yuko Okubo)
 (Vla:Kaoru Hagiwara、Miho Kisanuki、Rieko Kouno)
 (Vc:Makoto Osawa、Shinobu Hashimoto、Toshihiko Tsuchida)
Strings(01、04、05、09):Gen Ittestu Strings
 (Vln1st:Gen Ittetsu、Maki Nagata、Yuko Kazitani、Jun Takeuchi、Daisuke Kadowaki)
 (Vln2dn:Takuya Mori、Yoshiko Kaneko、Yayoi Fujita、Takao Ochiai)
 (Vla:Yuuko Kajitani、Syouko Miki)
 (Vc:Kaori Morita、Tomoki Iwanaga)
Sound Effect:Hirokazu Ebisu(Walla-Works,Inc.)


***

5th story CDと銘打たれた、Revo率いるSound Horizonのメジャー3rdアルバム。初回限定盤には、紙製ボックスケースとメッセージ入りのハンカチが付いていました(CDの収録内容は同一)。
同年に先行してリリースされたシングル『少年は剣を…』でもみられた、演奏・歌唱・ナレーションに多くのサポート陣が参加する体制が確立した作品であり、本作を機に物語音楽としての情報量もグッと上がった印象があります。これより前は、ボーカルパート中に台詞が入ることはあまりなかったのですが、このアルバム以降、ストーリー進行に合わせて遠慮無く入っていくようになったことも、原因の1つに挙げられるかもしれません(このアルバム自体は、所謂ポップスの構成を守っている曲が多く、物語の進行に合わせて展開がコロコロ変わる曲が増えるのは、これより後の印象ですが)。

以下、各曲の感想と一緒に、他の作品を含めたストーリーの方にも多少触れています。ただ、本作のストーリー面に関しては、現時点でも咀嚼しきれておらず、執筆時点(2017/08)で各種書籍版も未読のため、変な事言っていたらご勘弁を(寧ろ教えて頂ければ……)。あと盲目長文注意。

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Sound Horizon『少年は剣を…』(2006)

01. 終端の王と異世界の騎士〜The Endia & The Knights〜
02. 緋色の風車〜Moulin Rouge〜
03. 神々が愛した楽園〜Belle Isle〜
05. (シークレットトラック)

作詞・作曲・編曲 01〜03:Revo

発売日:2006/10/04
品番:KDSD-00111

Sound Producer、Computer Programming & Keybords:Revo

Lead Vocals(01、02)、Chorus(01、02):KAORI
Lead Vocals(01)、Chorus(01、02):YUUKI
Lead Vocals(03)、Chorus(03):RIKKI
Soprano Vocal(01、02)、Chorus(02、03):REMI
Voices(01):Akio Otsuka
Voices(02):Jimang
Voices(03):Rika Fukami (Vi-vo)
Voices(03):Ike Nelson
Guitars:Shingo Jake Saito
Bass:Atsushi Hasegawa
Drums:Kenichi Fujimoto
Percussions:Naomi Ishikawa
Pan Flute:Takashi Asahi
Violin(02):Hanako Uesato
Violin(03):Kana Ito
Strings(01、03):Kana Strings
Harp:Tomonori Asakawa
A Piano:Kenichiro Shinzawa
Sound Effect:Hirokazu Ebisu (Walla-Works,inc.)


***

2006年にリリースされた、Sound Horizonの1stシングル。本作から、作曲者:Revo以外の参加メンバーが固定されない体制となっており、公式ではここから第二期SHという区切りになっています。
01、03には、それぞれ異なるゲームのタイアップが付いていましたが、当時Revo氏は「求められているものが異なっている複数の楽曲を、1つのシングルという世界観にまとめるのには苦労しました」と述べており()、本作での経験が、タイアップ専業プロジェクト:Linked Horizonの立ち上げへ繋がっていたのかもしれません。
(曲感想と併せて、ネタバレと言う程ではないですが、他作品も含めたストーリー・イラストに少し触れています)

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Linked Horizon『自由への進撃』(2013)

CD
01. 紅蓮の弓矢
02. 自由の翼
03. もしこの壁の中が一軒の家だとしたら

DVD(初回限定盤のみ)
紅蓮の弓矢-Music Video-

全曲作詞・作曲・編曲:Revo

発売日:2013/07/10
品番:PCCA-03836(初回限定盤)、PCCA-03837(通常盤)

Vocals、Computer Programming:Revo
Vocals:Mami Yanagi
Narration:Sascha
Electric Guitar and Steel Strings Acoustic Guitar:YUKI
Bass:Atsushi Hasegawa
Piano、Electric Organ and Cembalo:Koji Igarashi
Drums:JUN-JI

<Gen Ittetsu Strings>
1st Violin:Gen Ittetsu、Yoshihiko Kaneko、Maki Nagata、Kaoru Kuraki、Yuko Kajitani、Yayoi Fujita
2nd Violin:Takuya Mori、Osamu Iyoku、Masayoshi Fujimura、Leina Ushiyama
Viola:Shouko Miki、Daisuke Kadowaki
Cello:Kaori Morita、Masahiro Tanaka、Toshiyuki Muranaka
Contrabass:Yoshinobu Takeshita

Trumpet:Masanori Suzuki、Shiro Sasaki、Shinichi Yamashita、Yuki Urata
Trombone:Kanade Shinshuchi、Makoto Igarashi、Hiroki Sato、Koichi Nanashita
Horn:Takashi Naitoh、Naeki Ishiyama、Takato Seijyo、Satoshi Matsuda、Yasushi Higa、Toyohide Watanabe
Tuba:Masashi Kina、Atsushi Matsunaga
Flute & Piccolo:Hideyo Takakuwa
Oboe:Satoshi Shoji
Clarinet:Kimio Yamane
Fagotto:Toshitsugu Inoue
Percussion:Mataro Misawa
Harp:Tomoyuki Asakawa
Choir:Choir-Kyo-(Ritsuyukai)、Emsenble OtonoHa
Choir Director:Yoshinori KOBA
Sound Effects Editor:Hirokazu Ebisu


***

Sound Horizonを率いるRevoが、他作品とのタイアップの際に用いるプロジェクト:Linked Horizonの2ndシングル。
01・02は、TVアニメ『進撃の巨人』の主題歌となっており、タイアップ先の人気もあってかヒットを記録。「紅蓮の弓矢」で、この年の紅白出演まで果たしたのには本当に驚かされました。
前作シングルと同じく、これを書いてる時点でタイアップ先の作品に触れられていないため、的外れな感想も見られるかもしれませんが、その辺は生温かく見て頂ければ。
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Sound Horizon『Elysion〜楽園幻想物語組曲〜』(2005)

01.エルの楽園 [→ side:E →]
02.Ark
03.エルの絵本 [魔女とラフレンツェ]
04.Baroque
05.エルの肖像
06.Yield
07.エルの天秤
08.Sacrifice
09.エルの絵本 [笛吹き男とパレード]
10.Stardust
11.エルの楽園 [→ side:A →]
44.(シークレットトラック)

全曲作詞・作曲・編曲:Revo

CD-Extra:Extra Bonus Track
Elysion システムサウンド集
・起動音
・終了音
・ゴミ箱空音
・メール受信音
・エラー音

Members
Lyrics、Compose、Arrangement、Guitar、Keyboards、etc...:Revo
Vocal、Chorus、Narration、Voices:Aramary

発売日:2005/04/13
品番:BZCS 5006


***

4th Story CDと銘打たれた、Sound Horizonのメジャー2ndアルバム。ボーカリストAramaryが在籍した最後のCDとなり、本作までが第一期と呼ばれていたりもします。
自主制作時代でも多くのゲストミュージシャン、ボーカリストが参加していましたが、本作でも、過去作より引き続き参加しているJimang(Vocal、Voice)に加え、個人的にal.ni.co等のサポートで耳にしていた南都亮二(Drum)、現在に至るまで多くのRevo関連作品に参加している斉藤"Jake"慎吾(Guitar)ら多くのサポート陣が名を連ねています。

物語音楽としての作りは、「エルの○○」とタイトルが付けられた一連のシリーズと、独立しているように見える英語タイトル曲が交互に配置されており、積極的に時系列を明示しない形ながらも1つのストーリーが浮かび上がる構成となっている印象。デザイン面でもそれを意識しており、歌詞の表記の仕方や、ジャケ・裏ジャケにおけるイラストとアルバムタイトル表記のギミックなど、色々凝っています。
ポップに振れたものから語りオンリーのものまで曲調は幅広いのですが、全体的にヤンデレ病んだ内容のストーリーが主体である為、『Chronicle 2nd』や『Moira』のような歴史モノ寄りの世界観を期待するとちょっと戸惑うかもしれません。

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Linked Horizon『ルクセンダルク小紀行』(2012)

CD
01.彼の者の名は・・・ [Vocalized Version]
02.戦いの果てに [Long Version]
03.風が吹いた日 [Piano Solo Version]
04.希望へ向う譚詩曲 [Long Version]

※02:初回限定盤のみ収録

作詞 01、04:Revo
全曲作曲・編曲:Revo
Piano Arrange 03:千住明

Vocal:Revo

Vocal:Joelle
Electric Guitar(01、02):Marty Friedman
Electric Guitar、Steel-String Acoustic Guitar & Nylon-String Guitar(04):YUKI
Bass:長谷川淳
Piano & Electric Organ:勝又隆一(01、04)、桜庭統(02)
Piano(03):千住明
Drums(01、02、04):淳士
Strings:弦一徹ストリングス


DVD(初回盤のみ)
彼の者の名は・・・ [Vocalized Version] MV

発売日:2013/08/22
品番:PCCA-03644


***

Revo(Sound Horizon)による新プロジェクトの1stシングル。SHとは別に、タイアップが付いた場合の名義として使われるということで、本作も彼がBGMを作曲したRPG「ブレイブリーデフォルト」の世界観がベースになっています(現時点でゲームの方は未プレイ)。性格としては、以前Revo名義でリリースされたこれこれに近いのでしょうね。参加ミュージシャンも、SHからの参加が中心になっています。
タイトルに「〜Version」と付いていますが、これは上述のゲームBGMを基にボーカル曲やバンドサウンドにアレンジを行なっているため。ゲームのサントラは本作よりも後に出たので、原曲より先にリアレンジバージョンが世に出たと捉えられるのかも。

(この後出たアルバム『ルクセンダルク大紀行』含めて、曲違いの複数売りをガッツリしてきましたが(現時点で通常盤は未入手)、もうすぐ出るニューシングルでは、普通に初回盤=通常盤の完全上位互換となっていたりします。……あんまり効果出なかったんだろうか)


01.彼の者の名は・・・ [Vocalized Version]
SHの方含めて、ここまで分かりやすく突っ走る曲も久々ではないかではないかと思われる、リズム隊がドコドコ前に出たメロスピナンバー。その休む暇など与えない走りまくる曲調、ギター・キーボード・バイオリンといった各楽器隊の速弾きソロなど、王道感たっぷりなのに加え、歌メロはとことん親しみやすいのがRevoカラーでしょうか。そのRevoさんによるメインボーカルは、ボーカリスト含むサポート陣が充実している中、敢えて自分で歌う説得力を持っているかと言うと……という(ある意味)いつも通りの感じですが、まぁ…そこは、うん。
中盤のイヤダイヤダタイム、最初はちょっと笑いの方にスイッチが入りましたが、後になって中毒性が出てくるのが怖い。因みにDVDのビデオクリップは、教会内でRevoさんがグサラン着用でも判るくらいのドヤ顔キメポーズでひたすら歌いまくるという、これはこれでな内容になっています。

02.戦いの果てに [Long Version]
初回盤のみ収録。
前曲の流れをエスカレートさせたような、スリリングな曲調のアッパーなシンフォニックロックナンバー。プログレチックに曲調がコロコロ変わる辺り、戦闘曲をイメージしたのでしょうか。
個人的にピアノやギターソロで繰り返し挿入されるメロディーが、キャッチーかつ熱さを感じ非常にツボを突かれて素敵。1曲目以上に各楽器のソロもメロディアスっぷりが充実しており、今の所リンホラ名義では一番好みな楽曲となっています。

03.風が吹いた日 [Piano Solo Version]
ここでクールダウン、かどうかは分かりませんが、タイトル通り風の音をバックに、物悲しい旋律が奏でられるピアノソロ。演奏とアレンジが千住明って豪華ですが、もうちょっと尺が長くても良かった気もします。

04.希望へ向う譚詩曲 [Long Version]
オーケストラサウンドをメインに、哀愁フレーズを奏でる笛やバイオリンが色を添えるスローバラード。メインボーカルはJoelleが担当。
楽曲が進むに連れ徐々に盛り上がり、終盤でグッと開けるという展開という点では、この前に書いた「砂塵の彼方へ…」に近いのかもしれませんが、個人的にこちらの曲は、そこに辿り着くまでが長すぎた。バンドサウンドメインに盛り上がるアレンジや、陽性のメロディーには非常に爽快感があるだけに、冗長な印象を持ってしまったのは勿体ないかも。
ゲームではエンディングテーマに使われている事で、そちらをプレイすればまた印象が変わってくるのかもしれません。

***

SHのようにストーリー性の強さや随所に入るセリフ・ナレーションといった、人によっては臭みが強く感じられる要素がない分、Revo曲への入門としても優れているのではないかと思うシングル。この後出たフルアルバム『ルクセンダルク大紀行』では、本格的にタイアップ先の世界観が濃くなるので、そういう意味でもこちらがお勧めでしょうか。
今の所、この名義では「戦いの果てに」が一押しです。


試聴あり
ルクセンダルク小紀行 (初回限定盤)ルクセンダルク小紀行 (初回限定盤)
Linked Horizon

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オフィシャルサイト(試聴あり)

Revo & 梶浦由記『Dream Port』(2008)

CD
01.砂塵の彼方へ…
02.sand dream

作詞 01:Revo & 梶浦由記
全曲作曲:Revo & 梶浦由記
編曲 01:Revo/02:梶浦由記

Compose、Arrange(01)、Lead Vocal(01):Revo
Compose、Arrange(02)、Lead Vocal(01)、Chorus Works(01)、Chorus(02)、Keyboard & Programming(02):梶浦由記


DVD
砂塵の彼方へ… from Revo & 梶浦由記 Presents「Dream Port 2008」神戸ワールド記念ホール 2008.04.29

発売日:2008/06/18
品番:KIZM 15/16


***

Revoと梶浦由記の共作として、2008年にリリースされたシングル。タイトルの『Dream Port』は、本作に先駆けて行われたライブイベントの名前から採られたものです。
トラック数は2つですが、これはRevo・梶浦で共作した楽曲のアレンジ違いという形になっており(Revo編曲の01、梶浦編曲の02)、「砂塵の彼方へ…」イントロ、トラック間、「sand dream」アウトロに、それぞれ同一のアコギパートが挿入されていたり、全編にわたりバックで流れる風のSE等からも、事実上の1曲をループさせようとする意図が感じられます。
ボーカル・楽器隊は、両者のプロジェクトであるSound Horizon・FictionJunction・Kalafinaレギュラーメンバーからの参加がメインとなっています。※参考


01.砂塵の彼方へ…
女性ボーカリスト達が入れ替わり立ち代りメインを執る、ゆったりとしたバラード。
そのコーラスワークやストリングスによって、切ないメロディーが乗る壮大なアレンジになっているのですが、個人的にサビメロが煮え切らないというか、正直盛り上がりに欠けるかなという印象が。
が、その印象を吹き飛ばしたのが後半の大サビを中心とした盛り上がり。SHの「ハジマリのChronicle」を彷彿とさせる、開けたキャッチーなメロディーにガッチリ掴まれ、そこまでは控えめだった演奏陣によるここぞとばかりのソロ合戦、ラストのRevo・梶浦ツインボーカルから始まる合唱パートでエンディング、という流れが心地良すぎてもう。ああもう。
イベントテーマ曲として作られたということもあり、ライブ終わりに観客を巻き込んで歌う図が非常に映えそうなイメージがあります(私自身はイベント見ていないのですが、DVD映像見る限りそんな感触)。

02.sand dream
こちらは、フルートソロから始まりパーカッションと多重コーラス(造語かな?)をメインとしたアコースティック・民謡色の強いインストナンバー。
「砂塵の彼方へ…」では煮え切らないと感じた前半のメロディーですが、こちらでは非常に哀愁たっぷりで異国感を感じるものとなっており、両者のアレンジの違いが感じられるのが面白い。両作曲者にクサさを求める人にとっては、こちらの方がより魅力的に聴こえるのではないでしょうか。
雑誌媒体等のインタビューを読んでいないので、あくまで想像なのですが、前半が梶浦中心、後半がRevo中心に作曲されたのかなと感じる2バージョンでした。

***

実質1曲にライブ1曲+ミニ写真集が付いて1800円という値段設定をどう思うかですが、どちらかの作曲者が好みであれば手に取る価値はあるかと。

ここまで書いてきて、「砂塵の彼方へ」が「伊集院光のばんぐみ」エンディングテーマに一時使われていたことを思い出しました(当時のキングレコード所属アーティストの曲が、短期間で変更され流されていた記憶が)。番組内容との取り合わせの凄さが……(笑


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Sound Horizon『Elysion -楽園への前奏曲-』(2004)

01. Ark
02. 辿りつく詩
03. 恋人を射ち堕とした日
04. 魔法使いサラバント
05. 澪音の世界
06. 雷神の系譜
07. 檻の中の花
08. Yield

全曲作詞・作曲・編曲:Revo

Members
Guitar、Keybords、Computer Programming、etc....:Revo
Vocal、Chorus、Voice、Narration:Aramary

発売日:2004/10/27
品番:BZCS-5004


***

自主制作ラスト作『Chronicle 2nd』から7ヶ月後にリリースされた、Sound Horizonのメジャーデビューアルバム。
本作は、自主制作時代の音源からセレクトした楽曲(02〜07)と、次作『Elysion -楽園幻想物語組曲-』(2005)へ収録される楽曲(01、08/『楽園幻想〜』収録のものとは別バージョン)を収めた、ベスト兼先行CDのような作品になっています。異なるストーリーCDから抜粋している為、一人オムニバス的な性格も持っているでしょうか。
現時点で自主制作時代の音源がクロセカしか手元にないため、過去曲がどの音源のバージョンで収録されているのかあやふやなのはご了承ください。クロセカ収録の2曲(02、06)については、クロセカと同一のトラックを使用しながらも、イントロのナレーション(「第○○巻、×××ページ」の部分)がカットされているのを確認しています。
※そちら2曲については、クロセカの感想記事の方を御覧下さい。

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Sound Horizon『Chronicle 2nd』(2004)

01. 黒の予言書
02. 詩人バラッドの悲劇 (Instrumental)
03. 辿りつく詩
04. アーベルジュの戦い (Instrumental)
05. 約束の丘
06. 薔薇の騎士団
07. 聖戦と死神 第1部「銀色の死神」〜戦場を駈ける者〜
08. 聖戦と死神 第2部「聖戦と死神」〜英雄の不在〜
09. 聖戦と死神 第3部「薔薇と死神」〜歴史を紡ぐ者〜
10. 聖戦と死神 第4部「黒色の死神」〜英雄の帰郷〜
11. 書の囁き
12. 蒼と白の境界線 (Instrumental)
13. 沈んだ歌姫
14. 海の魔女
15. 碧い眼の海賊
16. 雷神の左腕 (Instrumental)
17. 雷神の系譜
18. 書の魔獣
19. キミが生まれてくる世界
20.<ハジマリ>のChronicle
21.<空白>のChronicle

・Bonus Extra Track(CD-extra)
謎のボーナス音源

全曲作詞・Image Story・作曲・編曲:Revo

Members
Vocal(01、03、05〜11、13〜15、17〜19)、Voice(01、03、05〜11、13〜15、17〜19):Aramary
Vocal(02):Hazeri
Vocal(01、07、08、11、15、18)、Voice(01、07、08、13、15):Yasrow
Vocal(01、07〜09、11、15、18)、Voice(01、03、07〜10、13〜15、17、18):Jimang
Vocal(13、14)、Voice(13、14):Haruka Shimotuki
Violin(03):Yukari Shinozaki
Other All Violin:Mutumi Suzuki
Violon Cello:Shigeru Ohara
Flute & Piccolo Flute:Remiko Kawase
Clarinet:Kazuhisa Kojima
Oboe & English Horn:Masayo Miyata
Fagott:Hiroaki Kimizuka
Trumpet:Miki Iwatuki
Trombone:Takuya Honda
Alto Sax & Tenor Sax:Kei Suzuki
Mandolin & Bouzouki &Acoustic / Nylon Guitar、Electric Guitar / Bass & Accordion & Keybords、Udu & Djembe & Tanbourine & Castanet & Other Percussion & Computer Programming、Recorded & Mixed & Mastered:Revo
Booklet & Lebel Design:Yokoyan

発売日:2004/03/19
品番:SH-CHR05


***

Revo率いるSound Horizonが2004年にリリースした、自主制作時代最後のアルバム。1st Story Renewal CDと銘打たれていますが、これは1stCD「Chronicle」の楽曲が基にあり(私は未聴。全曲インストとのことです)、トラックを大幅に増やし、ナレーション・ドラマパートを積極的に取り入れたフルサイズのアルバムとなったため。この時期は複数の登場人物の多くをAramary(女性キャラ)とJimang(男性キャラ)の2人で廻している為、今聴くとちょっと変な感じもしますが(ヒーロー寄り・ラスボス格が、どちらもじまんぐさんのショワショワボイスだったりとか)、まぁそこも含めて味というか。
殆どの曲始まりに、ストーリーの時間軸を示すナレーションが入っていたり、後の作品ではブックレットに未記載になりやすくなるセリフが、ほぼ全て載っていたりと、物語のアウトラインの把握しやすさはSHの中でも上位に来るのではないかと。因みに、インスト曲にも物語のイメージ的な詩が記載されています。
曲数は多めですが、ストーリーに合わせてインスト・短編・長尺の配置がされている感もあり、実は最近のストーリーCDより取っ付きやすいのかもしれません。リズムは全て打ち込みなのですが、個人的には特に気にならず。


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Revo「GUNSLINGER GIRL Image Album 『poca felicita』」(2005)

01.La ragazza col fucile 〜少女と銃〜
02.Il fratello 〜『兄妹』に捧げる弦楽四重奏〜
03.Lui si chiama... 〜私の大切な人...彼の名は...〜
04.La principessa del regno del sole 〜無邪気なお姫様〜
05.Biancaneve bruno 〜白雪姫と8人の小人〜
06.Pinocchio 〜殺し屋ピノッキオ〜
07.Claes tranquillo 〜眼鏡と1つの約束〜
08.La principessa del regno della pasta 〜可哀想なお姫様〜
09.Io mi chiamo... 〜貴方だけの義体...私の名は...〜
10.La ragazza 〜『少女』に捧げるピアノ独奏〜
11.La ragazza col fucile e poca felicita 〜少女と銃と小さな幸せ〜

作詞 01、03〜05、07〜09、11:Revo
全曲作曲:Revo
編曲 01〜05、07〜11:Revo/06:Revo & Shingo jake Saito

発売日:2005/12/21
品番:MJCD-20043


***

Sound HorizonのRevoによる、相田裕原作の漫画「GUNSLINGER GIRL 」及びその同名アニメのイメージアルバム。このアルバムが出た2005年は、これより前に「リヴァイアサン 終末を告げし獣」のイメージアルバム、Sound Horizonではアルバム「Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜」をリリースしているので、Revoにとってはかなりの数の曲を出した年となりました。
1、11曲目とインストを除く曲には、アニメで各登場人物を演じた人がメインボーカルを当てており、キャラクターソングが集まったアルバムという見方もできるのではないでしょうか。ただ今作については、リヴァイアサンの方と違い原作に殆ど触れていない為、楽曲中心の感想になるのを予め御了承頂ければと思います。

以下各曲について。


01.La ragazza col fucile 〜少女と銃〜
クラシカルなイントロからバンドサウンドに入り、一気に疾走するロックチューン。ブックレットには日本語が表記されていますが、実際に歌われているのはイタリア語(多分)。この曲と11曲目はJOSEFAというボーカリストが歌っているのですが、オペラティックかつ情熱的に歌い上げる人で、楽曲の空気にバッチリハマっていると思っています。効果的にストリングスが鳴ったり、途中プログレ要素のある間奏が入ったりと、楽器隊も要所要所で主張しており、Sound Horizonの要素を大いに感じます。楽曲としてはこれが一番好きでしょうか。SHのCDやリヴァイアサンのアルバムと同じく、この曲のサビメロが他の曲にもちょこちょこ登場してきますよ。

02.Il fratello 〜『兄妹』に捧げる弦楽四重奏〜
タイトル通り、ストリングスによる憂いを含んだ優美なメロディーが前に出たインスト。ラストの盛り上がり部分では、前曲のサビメロが登場します。

03.Lui si chiama... 〜私の大切な人...彼の名は...〜
ボーカルは南里侑香。アコギをメインに可愛らしい雰囲気で淡々と進行しますが、その中でサラッと「素手で人を殺せるんです♪」とか歌っているのが良い意味で引っかかりを作っていると思います。後半からはちょっと疾走しますが、基本的にはライトな楽曲でしょうか。

04.La principessa del regno del sole 〜無邪気なお姫様〜
ボーカルは三橋加奈子。ストリングスをメインとした、牧歌的で優しいメロディーが映える曲で、ボーカルも可愛らしいのですが(JOSEFA以外のボーカルは大体そんな感じですですが)、妙に無感情に聴こえるのはキャラクターの性格によるものなのでしょうか。作中子供を殺す描写がありますが、その抑揚の少ない声で「ごめんね」→乾いた銃声→何事もなかったかのような優しいメロディー、という展開が穏やか過ぎて逆に怖いというか。間奏のフルートソロも心を落ち着かせます。バックで銃声や爆発音がするのは気にしない方向でw

05.Biancaneve bruno 〜白雪姫と8人の小人〜
ボーカルは仙台エリ。アルバム中最も展開が多いのではないかと思われるポップチューン。穏やかにスタートし、明るくポップに展開、ちょっとシリアスにスピードダウンしたりと、ストーリーに合わせて目まぐるしく進行していきます。ちょっと忙しなくも感じるというか、個々のメロディーをもう少し堪能したい気もしますが、それは自分が原作に触れていないからかもしれません全体としては結構好きな曲。

06.Pinocchio 〜殺し屋ピノッキオ〜
渋いベースから入る、ジャジーなインストナンバー。普通にお洒落なお店で薄くかかっていても違和感無さそうな印象を受けます。サックスソロなんてモロそっち系な気がしますし。

07.Claes tranquillo 〜眼鏡と1つの約束〜
ボーカルは小清水亜美。アコギで刻まれるフレーズが印象的なミディアムナンバー。こうして聴くと穏やかな曲が多いアルバムなんですよね…なんて思っていると段々シリアスな曲調に。ギターソロを含むスパニッシュなメロディーが前に出て来る部分が特に好みでしょうか。

08.La principessa del regno della pasta 〜可哀想なお姫様〜
基本的に、曲中でボーカルをとっている人がナレーションもしているアルバムですが、こちらでは男声ナレーターも参加しています。メインボーカルは寺門仁美。
物悲しいストリングスからスローに展開していきますが、途中からクラシカルなメロディーが映える、やたら可愛らしく明るい展開に。曲中にもう一つのタイトルが読み上げられたりと、入れ子構造にしようという意図を感じます。後半はハードロック調になったかと思えば、一瞬民謡チックな間奏が入ったりと中々忙しい曲であります。個人的に後半に来る、疾走するサビの繰り返しが好み。原作未読の自分にも分かりやすいストーリーで、曲調もSound Horizonの方でやってもおかしくないように思います。

09.Io mi chiamo... 〜貴方だけの義体...私の名は...〜
ボーカルは能登麻美子。曲調自体はクラシカルでポップなのですが、アルバム中最も悲壮感漂うメロディーが前面に出た曲にも思えます。間奏のトランペットソロも何となくうらぶれている感じが。この人のボーカルは儚げというか、フワっとしているのですが、途中いきなり絶叫が聴こえてきてちょっとビビるw アニメの台詞を挿入しているのかな?

10.La ragazza 〜『少女』に捧げるピアノ独奏〜
2曲目同様、例のメロディーがメインになった、ピアノによる物悲しげなインスト。

11.La ragazza col fucile e poca felicita 〜少女と銃と小さな幸せ〜
10曲目の終わりからノンストップで始まる、ストリングスを前面に出した壮大なバラード。こちらも歌詞はイタリア語でしょうか。メインテーマのメロディーを改めてサビにして、オペラティックに歌い上げており、ラストにしてお腹一杯にしてくれる楽曲になっていると思います。間奏のフルートソロも哀愁を感じさせグッドです。

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何度も述べた通り原作に触れていない為、このアルバムを100%楽しめているかどうかはちょっと自信が無いのですが、リヴァイアサン同様、Sound Horizonの雰囲気に通じる所は大きいので、Revoの曲が好きな人は聴いてみても損はないCDなのではないでしょうか。激しさよりもポップな方向を向いている印象があるので、Revoのそちら方面の楽曲が好きな人はより楽しめるかもしれません。
漫画・アニメの方が好きな人は、語りやストーリー性の大きさ等から、やはり一度試聴してから手に取るのをお勧めしますが、原作ファンでアルバム聴いた人のサイトやブログをザッと回ってみたら、高評価な所が多い印象でしたので、変にSound Horizonのイメージが無い方が実は入りやすい…のかも。

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イメージ・アルバム JOSEFA 南里侑香 三橋加奈子 仙台エリ 小清水亜美 寺門仁美 能登麻美子

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Revo「リヴァイアサン 終末を告げし獣」(2005)

オープニングテーマ:
01.March After Millennium
エピソード1:終末を告げし獣
02.辺境からの生還者
エピソード2:ハルトゼーカーの小人
03.少女曰く天使
04.メルトキアの女王
エピソード3:闇の紳士録
05.召喚という儀式
06.死刑執行
エピソード4:なくしもの
07.ブードゥーの心臓
エピソード5:DayDream
08.さつきの箱庭
09.砂の城
エンディングテーマ:
10.The Beast of the Endness

全曲作曲・編曲:Revo

発売日:2005/03/02
品番:ABCA-5061


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Sound Horizonで活動しているRevoが楽曲制作を手がけた、漫画「リヴァイアサン 終末を告げし獣(原作:大塚英志、作画:衣谷遊)」のイメージアルバム。参加メンバーとして、当時Sound HorizonのボーカリストだったAramaryや、Sound Horizonの方にもゲストとして参加しているRIKKI(ボーカル)、若本規夫(ナレーション)、斎藤"Jake"慎吾(ギター)、坂上領(フルート)らが名を連ねています。その所為もあってか、Sound Horizonと全く一緒ではないものの、引きの強いメロディーや展開の多さ、要所要所で入れられる語りなど、Revoの曲が好きならば惹かれるものが多いアルバムになっていると思います。
ただ、漫画の方を全く知らないという人は、本作はあくまで原作付きのイメージアルバムという事を念頭におく必要はあるかもしれません。実は自分も、結構前に途中まで読んだきりだったり…。

以下各曲について。


01.March After Millennium
民謡チックなアコーディオンとフルートのメロディーから、一気に盛り上がる楽曲。行進するような軽快なリズムとクサいメロディーが映える曲になっています。後半はアルバム全体を通して登場するフレーズがコーラスと共に表れ、一層盛り上がりを見せます。これがまた印象的。そのコーラスを担当しているおおたか静流の声、最初日本人だと思わなかったなあ。

02.辺境からの生還者
若本規夫の渋い語りとバグパイプ? の音色からスタートする楽曲。メインボーカルはRIKKI。
穏やかに展開したり、急に疾走したり、デジロック調になったりと結構忙しい曲ですが(疾走中にこっそり拍子が変わっていたり)、Sound Horizon聴いている人には寧ろ丁度良いかもしれません。歌詞を見る限り、原作のかなり序盤のストーリーみたいですね。

03.少女曰く天使
こちらもボーカルはRIKKI。切ないメロディーが前に出たミディアムナンバー。今聴くと、2期のSHっぽい曲調にも思えて面白い。個人的に、ダークなパイプオルガンの間奏からギターソロを経てからの大サビのメロディーが切なさ爆発で目茶苦茶ツボです。

04.メルトキアの女王
再びアコーディオンと笛のメロディーが映える民族音楽寄りのインスト。陽気さと妖しさが一体となった雰囲気を感じます。民謡ポップ好きにはたまらない楽曲なのではないでしょうか。

05.召喚という儀式
ボーカルはAramary。ピアノとバイオリンを中心に、レトロでお洒落な雰囲気で軽快に進行しますが、後半は切ないバラードへ。歌詞も原作のストーリーを濃く反映したものになっていますが、会話部分の歌メロの一部がちょっと詰め込み気味にも感じます。

06.死刑執行
疾走感のあるイントロのまま勢い良く進行するデジロック。もうちょっとギターが喧しくても良いかな? とは思いますが、キラキラしたシンセやストリングスのスリリングなメロディーがツボなので概ね好み。こちらにもAramaryがコーラス・一部ボーカルで参加していますが、メインで歌っているのはHawk Spencer(円道一成)。しゃがれた良い声をしています。後半ボーカルを途中で切ったり反復したりしてスピード感を出す演出が面白い。

07.ブードゥーの心臓
パーカッションを中心としたちょっとアンビエントっぽい序盤から、一気に冷たい印象のコーラス音に包み込まれ、文字通り体温を下げられるような感触の曲。展開自体は後半になるにつれどんどん盛り上がっていきますが。不穏なSEと相まって、ジャングルの中を追われているような気分にも。

08.さつきの箱庭
ボーカルはGeila Zilkha。ピアノを前面に出した切ないバラードになっており、歌詞を除けばRevoの中でも割と普通のポップス寄りな気がします。サビのメロディーが特に切なく印象的。これはさつきが幽体離脱する話だったかな…?

09.砂の城
引き続きボーカルはGeila Zilkha。こちらも前半はスローバラードですが、途中からテンポアップしサイバーな雰囲気に。個人的に前後の曲と比べると、ちょっとインパクトは薄かったかもしれません。終盤には次曲のメロディーが登場しエンディングへ。

10.The Beast of the Endness
ボーカルはおおたか静流。風の音とピアノによる重々しいイントロから始まる壮大なバラードになっています。途中ストリングスが入ってからの盛り上がりがたまりません。
サビでは1曲目にも登場したメロディーが大々的に使われていますが、この部分、感情的になるのをギリギリで抑えているような、揺れのある(?)歌い方をしている印象があり、大体こういう曲はオペラティックに歌い上げる人があてられる気がするので(勿論それも好きですが)、その点でも聴いていて面白かった記憶が。

***

メロディーのインパクトではSound Horizonのオリジナルには譲るかな? とも思いますが(あくまでSHと比較して、ですけれど)、アルバムのテーマとなるメロディーを曲を跨いで配置するなど、Sound Horizonでもある手法も用いられているので、Revoの作る曲が好きな人なら割と楽しめるアルバムになっているのではないでしょうか。勿論理想は漫画の方を読んでから、でしょうけどね。
漫画の方からこのアルバムに興味を持った人は、曲中にナレーションやSEが結構な頻度で入ってくるので、一度オフィシャルサイト等で試聴をしてみてから、手に取るか考えてみるのをお勧めします。
…一回読み直さなきゃなあw

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イメージ・アルバム おおたか静流 RIKKI Aramary ギラ・ジルカ Hawk Spencer

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Revoオフィシャルサイト(試聴あり)

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