一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:SCISSOR

SCISSOR「NUMBER CUT #2」(2003)

01.「SH」
02.理想street
03.Night Show 〜シワシワ老婆のNANA不思議〜
04.「NC」
05.オトメ
06.ブラインドマン(〜シークレット音源)

作詞 02、03、05、06:MIKI
作曲 01、03、06:SEIICHI/02、04、05:子雲

発売日:2003/12/10
品番:LOOP-4002CD


***

SCISSORの2ndミニアルバム。前作「NUMBER CUT」から間を置かずにリリースされたこともあってか、ほぼ曲の雰囲気やアルバムの構成も似ている印象があり、前作が好きな人にとっては安心クオリティでしょうか。

以下各曲に付いて。


01.「SH」
英語のナレーションが入った壮大感のあるイントロから一転し、ガチャガチャとしたバンドサンドとシャウト中心の展開に。ほぼインストと捉えて良いと思います。途中少しだけホラーチックな展開が入るのも面白いですし、短めですが1曲目にしてバンドの色が良く出ているのではないでしょうか。

02.理想street
前作でもあった、ウネウネとしたギターのフレーズが印象的な激しめの楽曲。サビではメロディアスに歌い上げますが、パンキッシュで攻撃的な要素とレトロなメロディーを前に出した要素が交互にやってくる曲という印象があります。

03.Night Show 〜シワシワ老婆のNANA不思議〜
時計の音? や冷たさを感じさせる演奏と、鼻にかかったようなボーカル(と歌詞)との取り合わせが、コミカルホラー風味な印象を与える曲。語りを入れたり、一部でボーカルに極端なエフェクトをかけたりと、ギミックも色々入れています。そこまで大きく盛り上がる訳ではないのですが、今作中では結構好きな曲。エロイムエッサイム…。

04.「NC」
前作にもあった、語りメインというかネタトラック。バックの音はシンセメインの冷たくゴシックチックで結構好き。今回メンバーはゾンビになっている…らしいですw

05.オトメ
こちらもレトロなオサレパンク? な印象のアップテンポな楽曲。このガチャガチャ感がシザーの特徴なのでしょうね。

06.ブラインドマン
最後は疾走パンクチューン…って本当に前作と構成似てる気が。サビも明るく歌い上げており、エフェクトをかけたシャウトが無かったら、V系ボーカルが青春パンクを歌ってみましたみたいな感じになっていた気も。ブックレットのヴィジュアルは結構怖い感じですが、基本何でもありのバンドだったのかな? 曲自体は普通に好きです。

〜シークレット音源
ブラインドマン終了後、そのまま再生を続けるとまもなく始まります。
ライブ録音ですが、これはメンバー紹介を兼ねたコール&レスポンスでしょうか。結構盛り上がっており、観客のメンバーを呼ぶ声もはっきり聴こえます。「切っちゃえ 切っちゃえ 切っちゃえ」の繰り返しが印象的。ライブでは毎回やってたのかなあ。

***

繰り返している通り前作を踏襲したような雰囲気なので、あまりこちらで言う事が無いのですが(苦笑)、Night Showのようなダークな空気を混ぜ込んだものもあり、決してオサレ一辺倒ではないバンドだったのかなと思っています。この後に出た「NUMBER CUT #3」は未聴なのですが、今更ながら気になってきました。

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SCISSOR「NUMBER CUT」(2003)

01.ニセ恋愛占い師(ver.トランプの君)
02.咲いたメリーゴーラウンド
03.『NC』
04.夕暮れ片隅占い師(ver.夕暮れの君)
05.From 住人 to イロ。

全曲作詞:MIKI
作曲 01、02、04:SEIICHI/03:子雲/05:GRIF

発売日:2003/7/23(2ndプレス:2004/04/01)
品番:LOOP-4001(2ndプレス:LOOP-4003CD)


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2005年に解散したSCISSORの1stミニアルバム。ブックレットのダークなヴィジュアルに比べると、楽曲としてはガチャガチャした感触の、当時の真っ当なオサレ系の匂いがしますが、コミカルホラー的な要素や1トラック使ってナレーション主体の寸劇(コント?)を入れたりとなかなか面白いことをやっています。ボーカルのMIKIは現在Mix Speaker's,Inc.で活動中。この時の他のメンバーは、GRIF(ギター)、シノ(ギター)、SEIICHI(ベース)、子雲(ドラム)でした。この時は加入前ですが、現在DのベーシストであるTSUNEHITOも在籍していました。

以下各曲について。


01.ニセ恋愛占い師(ver.トランプの君)
「シザーいきまぁーす…」という、人を馬鹿にしたような調子の(笑)一声から始まる、シャッフルリズムのアップテンポな楽曲。曲調自体は王道の哀愁オサレという感じ――とここまで書いて、既にこういう曲調を「王道」という書き方をしている事にV系の移り変わりを感じたり。

02.咲いたメリーゴーラウンド
エフェクトをかけたボーカルやちょっとラウドっぽい音の中、ウネウネとしたギターのフレーズが印象的。サビの明るくキャッチーな歌い上げとの対比が面白いです。

03.『NC』
レトロでチープな三拍子のトラックをバックにメンバー紹介やドラマ(?)を混ぜた、語り中心の楽曲。メンバーで色々声を作って役を演じていますが、カオス過ぎて正直良く分かりませんw 個人的に占い師役の女の人が結構上手いと思いました。ラストはア○トニオ猪○のあの掛け声に似た何かで〆。

04.夕暮れ片隅占い師(ver.夕暮れの君)
ズンタタと跳ねたリズムが印象的な、少しジャジーな要素を感じる、こちらも哀愁オサレといった趣の曲。こちらもポップですが、ギターソロやサビメロにちょっと切なさを感じます。

05.From 住人 to イロ。
全体にトリッキーな楽曲が並んでいた流れに比べると、少し色の異なるストレートな疾走曲。間奏のツインギターのハモリもスピード感を感じますが、アコギも前に出ているせいか、少し湿り気も感じるような。

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自分がSCISSORを最初に聴いたのは、これよりも後に出たシングル「SPIDER」で、そちらとは作曲者が被っていないこともあってか、最初は少し違和感も感じましたが、ストーリー性を持たせた歌詞や飛び道具的なトラックを挟むことでミニアルバムながら構成に凝っている音源だと思わされました。少し影のある、というかフィクション分多めなオサレバンドという意味でも面白いCDなのではないでしょうか。

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