一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

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『MADAME EDWARDA / ZIN presents WIRED TV -EKTPLAZM-』@池袋手刀 2013/08/10
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何となく、手刀では日本酒を片手に――というのが続いて来ましたが、こう暑さでぐちょぐちょになっていては、麦ジュース的なアレに行ってしまうのはしょうがない、しょうがないんです。
イベント主催であるマダム・エドワルダ含め、80年代に活動の起点があるメンバーが多いバンドがメインでしたが、4組ともまぁカッコ良いこと。

以下出演順に


highfashionparalyze
赤い照明をバックに動きまわるkazumaと、ほぼ不動でギターを弾くaieによるシンプルなステージに、こちらの何かがガリガリ削られていく感覚を久々に思い出したり。2年前の音源に比べ、いよいよ歌いまわしや歌詞を変えてきているのか、今回は歌詞が聞き取れる率が高かったような気がするのですが、どうなんでしょう。

少し前に、merrygoroundの元ベーシストだった准那の逝去というニュースがありましたが(kazumaさんのfacebookの方にコメントあり)、そちらと関係あるかは分かりませんが、「形の無い〜」の前に「思いっきり泣いて、思いっきり笑え」という一言があったことにちょっと驚いたのでした。MC自体ほぼ皆無な人だと思っていましたし。

・セットリスト
(タイトル不明)
spoiled
蟻は血が重要である
My Funny Valentine
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが
脳内に



SPEECIES
過去ログ読み返してみたら、何と3年ぶりの鑑賞だったスピーシーズ。SADIEが真っ赤な上下で決めているのが非常に強烈で、首から下だけ見ると絵に描いたような関西ヤクz……バブリー! バブリーです!! そして音の方も80年代直系を思わせる、適度にユルさを含みつつもフロア全体を盛り上げてくるディスコロックで非常に楽しいものでした。
その2010年の鑑賞時はドラマーが欠席だったのですが、今はZIZのチャヂがサポートとして参加しており、その叩きっぷりやしょっちゅう立ち上がって煽ってくるパフォーマンス共々非常にうるさくて良い(笑)

ユルさと言えば、物販で購入したデモCD『SPEE SEA ZOO』が(多分確信犯的)チープな音質でこれまた……。


THE SODOM PROJECT
今回一番掴まれたのがこちら。
照明ゼロ+スモークというオープニングもさることながら、そこから徐々に徐々に盛り上げ、最終的にこちらを巻き込んできたステージだった印象ですが、こちらもダンスビートとバンドサウンドという構成ながら、空間を漂うようなギターの音を取り入れたインダストリアルロック寄りの楽曲、ボーカル:ZAZIEの熱を持ったボーカルに非常にツボを突かれひたすら見入ってしまいました。
80年代の活動をリアルタイムで追えているはずもありませんが、再始動後の活動をもっと早く知っておきたかったと思わせられるステージでした。

物販で購入したシングルもまた好みですが、クレジットや曲目が何も記載されていなくてちょっと困ってしまった(オフィシャルの特設サイトの方に記載あり)。


MADAME EDWARDA
こちらも80年代に起点を持ち、2000年代になってこの名義での活動を再開したバンド。ギターの人、AUTO-MODのYukinoっぽいなぁ……と思って、後でオフィシャル確認したら本人でした。
前2バンドが空間を埋めるような音作りだったのに比べると、こちらは本当に当時の音をそのまま(かどうかは分かりませんが、個人の印象として)再現したような、ゴシックパンクを思わせるシンプルな音数に、耽美な歌謡(ちょっとアラビアン)メロディーが乗った、スピーシーズとはまた違った方面で時代を感じる怪しい楽曲が味わえました。実際、1曲目のタイトルは「アラビアンナイト」だったようです。ボーカル:ZINの、年季は感じつつそれでも中性的なルックスや、時折挙動不審な妖しい動きも印象的。
途中で1曲、SADIEさんがゲスト参加しツインボーカル体制になったのですが、両バンドの曲調は違えど声質は似ているように感じるのは、80年代のパンク・ニューウェーブを通った人達だからなのか、等と聴きながら思っていたり。

***

初見だった2バンドが本当に素晴らしかったのですが、全体的にも大満足だったイベント。
再び地上でぐちょぐちょになりながらの家路も気にならなかった、気がします。多分。恐らく。

MUNIMUNI主催「CRY FOR THE MOON GIG」@池袋手刀 2010/07/11

久し振りにライブへ。興味のある面子が集まっているイベントだったので楽しみにしていました。入場時にバンド別の缶バッジが貰えたのですが、微妙に暗かったのであまり確認できないままに取ってしまいました(後で見たら101Aでした)。

以下出演順に。


101A
見るのが実に5年振りとなる101A。当時は二人組でしたが、今はギターボーカル、ベース・プログラミング、ドラムの3人編成となっていました。冒頭からダウナーでゴシックな雰囲気のある楽曲で引き込みにかかってくる印象で、浮遊感のある轟音サウンドに、これまたフワフワしたnoahのボーカルが乗っており心地良かったですね。今年のサマソニ投票に応募しているらしく、MCで投票をお願いしていましたが…11日の時点で40位台というのは結構上の方なんでしょうか(一応帰宅してから一回投票してみました)。途中、ベースの人が神と崇めているらしいNINE INCH NAILSの「Piggy」のカバーを披露していましたが、ちょうどその時にギターがトラブっていたようなのがちょっと残念。そのカバーを境に後半はロック色の強い激しい曲で攻めていました。
トップバッターですが、50分近く演奏しておりガッツリ聴くことが出来ました。
オフィシャルサイト
MySpace


SPEECIES
元JUBILEEのボーカルSADIEが率いるバンド。元Art marju duchainの怪が復活するニュースが出た際(結局実現しませんでしたが)、SADIEがサポートメンバーの一人として紹介されたり、ちょっと前からMySpaceの試聴を聴きまくったりして、地味に気になっていたバンド。101Aの演奏中に、肩にゴツい物が付いたジャケットの人が前を通ったのですが、彼がそのSADIEさんでした…ビビったw
試聴でのイメージ通り、ちょっと懐かしさを感じる、デジタルサウンドメインのキャッチーなテクノポップだったのですが、意外とギターも前に出ている感じもしました。この日はドラマーが欠席だったので、普段はもっとバンドバンドしているのかもしれません。パフォーマンスも無機的なのかなと思いきや、サタデーナイトフィーバーの例のポーズを取ったり、演奏中のギタリストを「ギター頑張れ! 半年前より下手になってるけど!」イジったりとw、色々やっていましたね。他のバンドより時間がちょっと短かったかな? 曲数的には他とそんなに変わらないと思うのですが。何にせよ楽しかったです。
後で物販にてアルバムを購入。
オフィシャルサイト
MySpace


SPEED-iD
約2年振りに見たSPEED-iDのステージ。ホラーなBGMが流れ始、配信限定のライブアルバムにも入っているSisters Of Mercyのカバーから始まりました。しかしボーカルの優朗さん、最後に見た時よりかなり、こう…ずんぐりされたような(苦笑)。本人も気にしているのか、MCで「恰幅が良いと言うんだ、太ってるって言うなよ!」と言っていましたが。体も大きくなって声も大きくなったのかは分かりませんが、轟音の中声が埋もれていなかったのは良かったです。その替りコーラスのLIKAの声があんまり聴こえてこなかったような。不気味なパフォーマンスも面白かっただけにちょっと残念。
前半には新曲を続けて2曲披露。どちらも攻撃的なロックナンバーで前方のファンの反応も良かったように思いました。スタジオでは上手く行かず、今回のライブで初めて完走出来たそうですが…マジかw 後半は現時点の最新作iNDEEPからの選曲で、こちらは自分の中のブランクを感じない、いつも通りと言えばいつも通りのステージでした。
そしてやっぱりグダリ気味の(好きですが)MCで、ドラムのHALが貸してくれたタオルがピンクのハート入りで気に入らないとか、選挙当日という事もありLIKAさん曰く若干アウトな選挙ネタとかを話しながら、今回演奏した新曲を含む新譜を年内にリリースするという発表が。…まあ、iNDEEPのリリースが数年単位で遅れたのを考えて、スケジュールに過剰な期待はせずに楽しみにしていようと思いますw

01.THIS CORROSION(Sisters Of Mercyカバー)
MC
02.(新曲)
03.(新曲)
MC
04.JUSTICE FOR BLOOD LUST
05.ARMY OF THE CHURCH UNDER THE MOON
MC
06.DEPTH
07.DON'T FEAR YOURSELF

オフィシャルサイト
MySpace


MUNIMUNI
ラストは主催のMUNIMUNI。昨年、やはりこのライブハウスで見て以来でしたが…こんなに怖いバンドでしたっけ。過去一回見たきりなので判断は出来ませんが、去年見たステージが、V系草創期の要素を確信犯的に取り入れながら、今のバンギャルさんも楽しめるパフォーマンスをしていたのに対し、今回は本気で「V系以前(リアルタイムで聴いてた訳もないのであくまで想像ですが)」のダークなサウンドを目指しているように見受けられました。ライブなんですが、ステージの上だけ微妙に次元がずれているというか。ボーカル摩天楼のフニャフニャした歌い方も、怨霊の囁きみたいでしたし。そして前髪で顔が全く見えませんしw V系色が強くないイベントだったというのもあるかもしれませんが、最後に物凄いものを見させていただきました。
オフィシャルサイト
MySpace


ライブに飢えていたこともあり、4バンド共じっくり楽しめました。それにしても、ステージ転換中にスクリーンで流れていたのが、モリゾーとキッコロのアニメだったのには何か理由があったのでしょうか…w

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