一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:TransticNerve

defspiral「DIVE INTO THE MIRROR」(2010)

01.DIVE INTO THE MIRROR
02.INNOCENT
03.DIVE INTO THE MIRROR (Instrumental)
04.INNOCENT (Instrumental)

DVD(限定盤のみ)
DIVE INTO THE MIRROR MUSIC CLIP

作詞 01、02:TAKA
作曲 01、03:RYO/02、04:TAKA
全曲編曲:defspiral

発売日:2010/05/26
品番:AVCA-29792/B



***

ボーカル:TAKA、ギター:MASAKI、ベース:RYO、ドラム:MASATOによるバンド「defspiral」のデビューシングル。
……と始めてみたものの、実際は2010年に解散したTHE UNDERNEATHから、間髪入れずにメンバーを一人除いた体制で始まったバンドなので、実質THE UNDERNEATHの後身バンドという見方で良い気がします。そもそもアンダーニース自体、90年代から活動してきたTRANSTIC NERVEの後身バンドなので、普通にキャリアを積んだ人達なんですよね。
タイトル曲は仮面ライダー映画の主題歌タイアップが付いており、DVDに入っているPVでは、演奏するメンバーの後ろにライダーの戦闘シーンが映っているのがちょっと面白いw

以下各曲について。


01.DIVE INTO THE MIRROR
うねるようなサウンドが前面に出た、モダンでヘヴィなデジロックチューン。しかし、あくまでメロディーは全編にわたってキャッチーという点は流石という気がします。特にサビにおける、力強いボーカルの盛り上がりが目茶苦茶ツボ。ただラウド仕上げにしただけでなく、V系好きのするメロディアスさもきちんと併せ持っている楽曲なのではないでしょうか。前前身・前身バンドの全ての曲に触れた訳ではありませんが、私が聴いた彼らの曲の中では、相当上位に来る事となりました。

02.INNOCENT
ゴシックっぽさも感じるヘヴィなバンドサウンドに、透明感のあるキーボードが色を付けている印象のパワーバラード。こちらもボーカル・ギターソロをはじめ、日本人好みな叙情的なメロディーが映えまくりな1曲になっています。abingdon boys school好きな人も気に入りそうな感じが。

03.DIVE INTO THE MIRROR (Instrumental)
1曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

04.INNOCENT (Instrumental)
2曲目のボーカルを除いたカラオケバージョン。

***

基本THE UNDERNEATHの延長上にある音という印象なので、ここ最近の彼らの曲が好きならばまず間違いなく好みに入る2曲なのではないでしょうか。モダンな音作りながらV系の艶やかさも濃く持っている印象なので、最近の重たい音は苦手で……という人にも入りやすいかも知れません。

***

Amazon(試聴あり)
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defspiral

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DIVE INTO THE MIRRORDIVE INTO THE MIRROR
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オフィシャルサイト

Myspace

V.A.「THE BEST OF reveil [un]」(1999)

01.MASCHERA / MEMORIES
02.MASCHERA / FLASH BACK
03.BLUE / Moon Stone
04.BLUE / escape
05.TRANSTIC NERVE / White Feather
06.ILLUMINA / 悲しい理由
07.DEVELOP=FRAME / TRANCE TRAP
08.Lastier / キミノ嘘
09.NOIE◇LOZE / SEXISM
10.STELLA MARIA / Nostargia

発売日:1999/02/24
品番:TECN-28485

※備考
01〜04:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 1」(1996)より
05〜10:「THE END OF THE CENTURY ROCKERS 4」(1997)より
また01〜04、10が「THE END OF THE CENTURY ROCKERS COLLECTION 1」(1998)に、02、03、05〜07が「彩-IRODORI-」(2001)にも収録。


***

1996年から1997年にかけてテイチクからリリースされた、インディーズのヴィジュアル系バンドの楽曲を収録したオムニバス「THE END OF THE CENTURY ROCKERS」シリーズ。1から4まで出ていましたが、1999年にその4枚からいくつかのバンドをセレクトしたベスト盤的? なアルバムがリリースされました。[un]と[deux]の2枚がリリースされましたが、こちらでは[un]の方を紹介します。[deux]の記事はこちら。後にメジャーデビューしたバンドも多く、90年代のV系を聴いていた人にとっては、結構豪華な面子が揃っているのではないのでしょうか。

以下各曲について。


01.MASCHERA / MEMORIES
作詞:MICHI/作曲:TAKUYA/編曲:MASCHERA

浮遊感もありながら、抑えめな雰囲気のミドルテンポの楽曲。MICHIはこの時点で艶のある特徴的なボーカルを聴かせています。

02.MASCHERA / FLASH BACK
作詞:MICHI/作曲:TAKUYA/編曲:MASCHERA

こちらはシンプルですが、エフェクトがかかったボーカルにちょっとサイバーな空気も感じる、ヴィジュアル系王道寄りのアップテンポな楽曲になっています。今作に入っているマスケラの曲はあまり強い印象が無いのですが、元々インディーズ時代のMASCHERAは、そんなに好きも嫌いもなく、なので…まぁ、こんな感想で(苦笑)。

03.BLUE / Moon Stone
作詞・作曲:SHIGE/編曲:BLUE

後にボーカルがARIHITOに変わりますが、この2曲はボーカルにSHIGE、キーボードにTETSUが在籍していた時の曲ですね。シンセを上手く使ったメロディアスでポップな曲になっていますが、初めて聴いた時は、バンドの音も思ったより前に出ていると思った覚えがあります。ギターソロも入っていますし。SHIGEの声はARIHITOの細い高音ボーカルに比べ、しっかりと歌い上げるスタイルで、こちらもハマっていると思います。

04.BLUE / escape
作詞:SHIGE/作曲:SAKI/編曲;BLUE

こちらもシンセが効果的に使われている、ちょっと妖しげな雰囲気もあるポップチューンになっています。SHIGEとTETSUはBlueの両名は、D≒SIREを経てENDLESSというユニットを結成。SHIGEはKαinにも参加していますね。またドラムのHAYATOは現在Moi dix Moisに在籍しています。

05.TRANSTIC NERVE / White Feather
作詞:TAKA/作曲:TRANSTIC NERVE/編曲:TRANSTIC NERVE

2008年に名前をTHE UNDERNEATHに変え、気付けば結構なキャリアを持っているバンド。かなり初期の音源ですが、この時点でメジャー感を持つ、キャッチーなヴィジュアルロックをやっています。こちらもBlueのようにシンセが上手く使われている印象が。メジャー初期のFANATIC◇CRISISを先取りした曲調にも思えます。THE UNDERNEATHのヘヴィな音とはまた違いますが、こちらはこちらでツボですね。
そう言えばついこの間解散が発表され、ラストシングルがリリースされましたが、それから間髪入れずにギターのTAL以外のメンバーによって新バンド「defspiral」結成のニュースが…えーと、実質的にバンド名変更・後身バンドという受け取り方で良いんですよね?w

06.ILLUMINA / 悲しい理由
作詞・作曲:Nao/編曲:ILLUMINA

メロディーにちょっと歌謡曲的なクサさを感じるポップロック。ボーカル・ギターのNaoは、現在元MASCHERAのMICHIとS.Q.Fで活動しています。

07.DEVELOP=FRAME / TRANCE TRAP
作詞・作曲・編曲:鳴瀬 Shuhei NARUSE

おお、ダンサブルなバンドが。個人的にSOFT BALLETを彷彿とさせる、シンセとギターが絡むダンスポップチューンになっています。自分はどうしてもこういうのに反応してしまいますねw ボーカルもライトですが適度に艶があって楽曲には合っているのではないでしょうか。この後ボーカルが替わってデジロック方面に進んだようですが、そちらも気になります。
そう言えば作曲・キーボードの鳴瀬シュウヘイも一時期S.Q.Fに居たなあ、と思って調べてみたら、今は仮面ライダー関連の曲を大量に提供しているんですね。TourbillonやAAAにも提供してますし、ちょっとびっくり。

08.Lastier / キミノ嘘
作詞:石山竜一/作曲:Kyoichi/編曲:Lastier

こちらも後にメジャーデビューしたので、名前を知っている人は多そうなバンド。いかにも90年代V系! といった趣の、ちょっと耽美でメロディアスな楽曲になっています。あまりちゃんと曲を聴いたことの無いバンドだったりしますが、当時のヴィジュアル系バンドが好きな人の琴線に触れそうな曲ではないでしょうか。

09.NOIE◇LOZE / SEXISM
作詞:MARSHI/作曲:KAZUHITO/編曲:NOIE◇LOZE

他のバンドに比べると激しい曲調ですが、一部のギター音やBメロが初期BUCK-TICKにありそうとか思ったり。特にどの曲に似ているという事ではないのですが…。メジャー臭の強いオムニバス(実際メジャーデビューしたバンドばかりなんだけど)の中で、ある意味一番インディーっぽいバンドかもしれません。

10.STELLA MARIA / Nostargia
作詞:RAY/作曲:#4/編曲:STELLA MARIA

今はKISAKIが在籍していたと言う事で名前を聞く事の方が多い気もするバンド。シンセ・プログラミング担当のメンバーがいる為か、浮遊感のあるシンセが上手く使われた、幻想的なスローテンポの楽曲になっています。ちょっとボーカルが細い気がしますが、概ね好み。一時期ちょっと気になりCDを集めたりしていました。

***

既発オムニバスからの選曲と言うことで、楽曲の使い回し感はありますが(この前後にも、このシリーズ収録曲をメインにした、テイチクからリリースのあったV系バンドの曲を集めたオムニが出たりしていますし)、後のメジャーどころが集まっているので、結構面白く聞ける人は多い気がします。このシリーズ、各バンドの知名度の割にブックオフでも安く見かけるので、興味のある人は聴いてみてはいかがでしょうか。

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ヴィジュアル・ロック・ベスト・コレクション〔un〕ヴィジュアル・ロック・ベスト・コレクション〔un〕
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THE UNDERNEATH「MOON FLOWER」(2008)

CD
01.GETTING CLOSER
02.CHAIN
03.GEKKOH
04.FAT FATTY FUCKIN’ PIGS
05.FALL
06.ALONE TOGETHER
07.WOMB IS PLANET
08.MARIE
09.PRAYER
10.BITE THE BULLET
11.DEEP

全曲作詞:TAKA
作曲 01、09:THE UNDERNEATH/02:MASAKI/03、11:TAKA/04、06、07、10:RYO/05:MASATO/08:TAL

DVD
01.Music Video [GEKKOH] dereced by Tetsu Azuma
02.Special live footage from the ROCDSTAR TASTE OF CHAOS at Long Beach Arena,California,USA


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ボーカル:TAKA、ギター・ピアノ・プログラミング:MASATO、ギター・プログラミング:TAL、ベース・プログラミング:RYO、ドラム:MASAKIによるバンド「THE UNDERNEATH」の1stアルバム。ずっとTRANSTIC NERVEとして活動してきた彼らですが、2008年にメンバーはそのままにバンド名を変更。今作は改名後初のCDになっていますが、私が持っているのは先にアメリカでリリースされていた同名アルバムに1曲追加し曲順を変更、そしてPVとライブ映像を1曲ずつ収録したDVDが付いた日本盤になっています。アメリカ盤を聴いていないので比べられませんがリミックス・リマスターもされているみたいです。DVDのライブ映像、なかなかカッコ良かったですよ。
自分が知っているメジャー期までのTRANSTIC NERVEは、メロディアスなデジロックがメインになっている印象でしたが、今作ではメロディーには前身バンドと通じる部分がありつつ、かなりバンドサウンドがヘヴィになりモダンになった感じを受けます。

以下各曲について。

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