UNLIMITS「七色の記憶」(2005)

01.七色の記憶
02.モノクローム
03.時風の鼓動
04.願い
05.19時の空白
06.帰り道

作詞 01〜03、05:群島洋子、清水葉子/04、06:清水葉子
全曲作曲:清水葉子

発売日:2005/12/07
品番:UXCU-1


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女声ツインボーカルを擁する「UNLIMITS」が2005年にリリースした、初音源でもある1stミニアルバム。この時期のメンバーは清水葉子(ギター、ボーカル)・群島洋子(ドラム、ボーカル)・伊藤怜(ベース)でしたが、伊藤は翌年に脱退、現在は石島直和(ベース)・大月義隆(ギター)を加えた4人編成となっています。

楽曲傾向としては哀愁パンク、と呼べばいいのでしょうか。ド頭のタイトル曲「七色の記憶」から歌謡曲寄りのメロディーを乗せた疾走ナンバーをぶつけてきており、荒々しさも感じるボーカルや3ピース編成のシンプルな音ながら、日本人好みのする旋律をモリモリぶち込んできている印象です(「七色の〜」は、後に1stフルアルバム『夢幻シンドローム』でも再録されました)。先に挙げたツインボーカルは、ハモり重視というよりはそれぞれに突っ走っている感じですが、その歌メロがツボなので個人的にはそんなに気にはなりませんでした。彼らを知った切っ掛けがこれということもあり、現在でも彼らの中で上位にある曲になっていたり。
同じく哀愁疾走チューンの「モノクローム」、ミディアムテンポで歌いあげる「時風の鼓動」「願い」を経て、おっと思わせられたのが5曲目の「19時の告白」。ディスコチックなリズムに乗せて湿っぽいメロディーを歌う展開が面白くもツボにハマるものがあり、ラストの爆走曲「帰り道」と合わせて、終盤の良い流れが作られている気がします。ボーカルこそ女声ですが、歌謡曲寄りの曲調が好きなV系スキーの方にもハマる要素は多いのではないでしょうか(最近のバンドで具体的な名前を挙げるならばheidi.とか……)。

此処2年位、現在進行形でCDを集めているバンドなので断定的な事は言えないのですが、その荒々しさも含め初音源でほぼ方向性は定まっている印象を受けるので、最近の音源で知った人にも危なげ無くお勧めできるかもしれません。

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伊藤怜 UNLIMITS.

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