一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

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優朗のサウンドプロデュースによる、舞台・声優業でも活動している森永理科がボーカリストを務めるfunctioncode。2010年頃までの表記はfunction code();でした。(fc名義での活動は2005年からですが、SPEED-iDが活動をしていなかった2000年代前半からRika.F5としても活動していますが、その時期のライブ・音源に関しては全然追えていないので他の詳しい方に譲ります)
音源・ライブごとに少しずつ参加・楽曲提供メンバーが異なる体制をとっているため、バンドというよりボーカルとプロデューサー中心のプロジェクトととらえたほうが良いかもしれません。……最新作のラインナップはiDのパートチェンジバンド状態ですけれど。


以下、音源ごとにざっくりとした紹介を。

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「DARK SIDE ROCKERS -SPECIAL 3MAN-」@池袋手刀 2012/11/10

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functioncodeとしてはほぼ1年半ぶりに鑑賞することになったスリーマン。イベント詳細が直前に発表されたこともあり、ちょっと動員としては厳し目でしたが、取り敢えず予定が付けられたライブ、楽しんで参りましたよ。
この日は転換中BGMを担当するDJとして、マダム・エドワルダのZIN(Zinny Aerodinamica)がフロア後方を担当していました。こんな形で80年代からの重鎮を見る事になるとは……選曲は殆どが初聴きでしたが、基本ゴス・ニューウェーブ方面が中心だったかと。(一度だけ69eyesがかかり、おおっとなったり笑)


fucntioncode
スクリーンが上がると、天井から下がった首吊りの縄に繋がれたle;kaの姿が。今回はプロデューサーの優朗が不在ということで、久々にベーシストとして、1stアルバム「HeroinE」までレギュラーメンバーだったTILLことTADAOMIが参加。リカ、MARQUEE、TADAOMI、HALの布陣となっていました。ファンクションコードでティルさん観るのは4年ぶりですよ…。そのティル/タダオミさんが考案したセトリは事前にリカさんのブログで公開されていましたが、曲順はかなり変えてきていましたね(下に演奏順のセトリをまとめましたが、Justice〜の位置がイマイチ自信なし;)。

それまでのエレクトロ・ゴスな音作りやシアトリカルな要素を廃し、ハードロック方面に傾いた昨年の2nd「TERROR」を聴いた際は、レコ発ライブも含めてハードボイルドな世界観にしようとする余り、過度な力みが感じられた部分も正直な印象としてあったのですが、メンバーがほぼ同じになっているSPEED-iDの楽曲も披露したこの日のステージは、その時期の楽曲がいい塩梅にゴス寄りに馴染んでいた気がします。冒頭に、楽曲テーマになっている殺人犯のプロフィールの朗読を挿入した「The House Of Horrors」には、iDの時とはまた違った生々しさとドス黒さを感じたり。いっそJustice〜みたいにfcの方で再録してもいいのよ?

またMCでは、
le;ka「活動ペースがiD並になっているのは、年をとって心臓の鼓動がゆっくりになるのに合わせていると思って頂ければ……」
あぁ、ペースについての自覚はあるのですね……。

何にせよ、良い意味での変化を感じる事が出来たステージでした。後はオフィシャルサイトに記載されている通りに、来年春に新譜がきちんと出るのかどうか!w

セットリスト
Pale Rider
Freedom
Justice Without Bloodlust
Evil Moon Rising
Blackout Ripper
The House Of Horrors
Labyrinth Of Pain
Sex Jap
Whispering Ghost



BAAL
タトゥーにアーミーな出で立ちの3人組。公式の試聴やオムニバスで楽曲に触れてはいましたが、鑑賞は今回が初めてとなります。試聴では全然気づかなかったのですが、ボーカルのU-tarouは女性だったのですね。

素でそんな思い違いをするくらいに厳つい声で捲し立てるボーカルと、ほぼノンストップの爆音で展開するインダストリルナンバーで押しまくる楽曲。正直に言うとあまり曲ごとの区別はつかないのですが、個人的にこういうデジデジしたサウンドにはどうしても反応してしまうというもので。V系コテバンが長時間煽るのは逆に苦手だったりするのに、どの辺りで文法が異なるのか……(そんな
実は手刀来る前に、駅の階段で足を捻っていたのですが、我慢できずに(無理ない範囲で)前方に行ってしまったのでした。ラストではU-tarouさんがフロアに降りて煽りまくったりと、最後までパワフルでジャンキーなパフォーマンスを見せてくれました。

終演後、ミニアルバム「Religion 616」を購入。


THE LECHERY FROM MARS
これ書いている時点で、既に活動休止に入っているレチェリーさん。この日が最後から2番目のライブ出演でした。熱心なファンという訳ではありませんが、MCで活休には触れつつも特に湿っぽい空気もなく、良い意味でいつも通りの、ワルな大人達によるゴキゲンなロックンロールをかましてくれた気がします。
一度Rikki-8のギターの弦が切れるというトラブルもありましたが、メンバー(とおそらく一般の知人w)のハッピーバースデータイムにして笑いを取るなど、まったりしつつ危なげない繋ぎをするあたり危なげないというか。

もし次にメンバーが関わるバンドを観る機会があるとすれば……ファラオか?w

***

レチェリーの終盤に優朗さんの中の人がフロアに入ってきたような気もしつつ、足の調子がいよいよアレになってきたので、レチェリー終了後急いで帰宅の途についたのでした。
バンド終了後はZINさんのDJタイムが続いていたのですかね?

functioncode「TERROR」RELEASE PARTY " QUEEN OF TERROR "@新宿MARZ 2011/06/04

気づくと面子がSPEED-iDとほぼ同じになっていた、function code();改めfunctioncodeのアルバム「TERROR」発売記念ライブに行ってきました。約3年振りに観ましたが、iDの方のライブはちょこちょこ観ていたため、正直そんなにブランクは感じていなかったり…w それはともかく熱いライブでした。
今回初めて行った新宿MARZ、ステージが高めな為なかなか観やすかったですよ。そして階段付近等に沢山ぶら下がっていた銀ラメテープ、てっきりライブハウス側の仕様かと思っていましたが、le;kaが在籍する月蝕歌劇団のメンバーが今回のために作ったものだそうです。


オープニングアクト:head69
初見。functioncodeと同じレーベル所属バンドという事でしたが、イカツイ見た目と違わず、男臭いロックバンドといった趣でした。スリーピースで、メンバー全員が何処かしらでボーカルをとっていましたが、ほぼメインで歌っていたベースの人のダミ声ボーカルが特にハマっていたような。MCで何度かfcの宣伝もしつつ(ベースの方は前作ヒロインより今作のほうが好みだそうで)30分程でライブは終了。

舞台転換中、スクリーンに「SEX JAP」と「WHISPERING GHOST」のPVが上映されていました。


functioncode
ゆるくゴキゲンなSEに乗って登場しましたが、すぐにバンドモードへ。le;kaは白を基調としたゆったりノースリーブ、HALはドラムに隠れていましたが多分物販にあったfunctioncodeTシャツだったでしょうか。MARQUEEはiNDEEPが出た時のSPEED-iDTシャツを着用。そして優朗はゴツい革ジャンでしたが、やっぱり…こう、恰幅が良く見えるのは、隣に小柄なリカさんが居たからだけではない筈(笑)

新譜を聴いた時点で想像はしていましたが、演劇的な要素はほぼ排除され、攻撃的なステージングを最初の「OVER THE END」からぶつけて来ました。リカさんも優朗さんも吠える吠える。正直自分が観てきたSPEED-iDのライブよりアグレッシブに感じたのですが…w 因みに、OVER〜に限らずTERRORより前の日本語曲は、ほぼ全て英詩に改められていました。リカさん時々ギターを持っていましたが、そこまで沢山弾いてはいなかったかな?
正直演劇要素が消えたのが寂しくないといったら嘘になりますが、TERRORに於けるシンプルなロックサウンドや、現実方向に攻撃的な歌詞(敢えてアレな言い方をするなら、「SEX JAP」なんかココに来て中二病の初期症状が出たような…会場にも福島原発に関する英語のメッセージがががが)からすれば、ライブがこうなるのは自然な流れなのでしょう。という事で珍しく自分も前方に寄ってグチャグチャになりながら鑑賞してみたり。SPEED-iDのカバーとして「JUSTICE WITHOUT BLOODLUST(TERRORにも収録)」と「KICKS YOUR FREAKIN’ ICON」が披露されましたが、こちらは優朗さんも結構ボーカルで参加していました。MCにて、リカさんが「カッコ良いのでどんどん吸収してやろうと思ってます」と言っていましたが、いやもう十分に女声版SPEED-iDと化してた気がしますよ。というか面子もほぼ一緒ですし、ソウルフラワーユニオン結成時みたいに合体しちゃえば良いと思うよ!(そんな

中盤にはアコースティックコーナーが設けられ、MARQUEE・優朗両氏がアコギに持ち替え、まったりした雰囲気で2曲演奏。2曲目に「Burgundy」を演奏したのが個人的に驚きつつも嬉しかったですね。旧譜からの曲では、これのみが日本語詞のままでした。
その後改めてバンド形態に戻り、アッパーモードで駆け抜け本編は終了。

***

アンコール…と言うか、ゲストコーナーは初め優朗さんだけが登場し、優朗の兄貴分ことAUTO-MODのギタリスト:Yukinoを呼びこみ。曰く「俺の兄貴分は、実はGenet御大ではなくてYukino」だそうな。その後ドラマー:TELLと御大wジュネさんも登場。事前にジュネとユキノの出演はアナウンスされていましたが、TELLに関してはライブ当日になって出演が決まったという…結果的に現AUTO-MODのメンバーの内3/4が参加することに。優朗さんが言うには弟分の自分が居るのでOTOUTO-MODだそうで…w そこにリカも参加し、AUTO-MODの曲(多分)とBorn to be wildのカバーを演奏。ジュネさんのステージは初めて観ましたが、今回はバンダナにグラサンという出で立ちも相まって、ロックンロールど真ん中といった印象でしたね。ゴスなAUTO-MODはこの後深夜に行われたTOKYO DARK CASTLEで観てね、という事でしょうか。

改めてfunctioncodeのアンコールではメロウなHeroinEも披露しましたが、ラストはWHISPERING GHOSTで盛り上がって終了。
色んな意味で変化を感じましたが、こんなに動いたライブも久し振りでしたし、終わってみれば心地良い疲労が残ったのでした。これからどんな方向に行くのかも興味深いですね。後出来ればリリースペースがもっと安定してくれると尚……w

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