一人で全部食べるのかい?

CDの感想を中心に…なったら良いなぁ……

タグ:highfashionparalyze

gibkiy gibkiy gibkiy『不条理種劇』(2016)

01. 劇中劇
02. 嫋嫋たる対象
03. 箍を外す場合、穴に群れる具合
04. spoiled me
05. 管
06. 形状において歪な、または不自然な
07. 形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
08. 脳内に
09. 蟻は血が重要である

全曲作詞:kazuma
全曲作曲・編曲:gibkiy gibkiy gibkiy

発売日:2016/2/24
品番:PMGG001

Members
vocal:kazuma
guitar、art direction & graphic design:aie (dai mase)
bass:kazu
drums:sakura


***

kazuma、aieによる編成だったhighfashionparalyzeに、kazu(STEREO.C.K、the god and death stars)、sakura(ZIGZO、THE MADCAP LAUGHS)のリズム隊が加わった、gibkiy gibkiy gibkiyの1stフルアルバム。
本作の前に、HIGH FASHION PARALYZE(こちらは大文字名義)として出したシングル『MA&MA&MA』があるのですが、シングルの通販をしているzoisiteの記述によると、そちらの収録曲(03、07、09)はミックスとマスタリングが異なるとのこと。今回改めて聴き比べてみると、スピーカー上におけるボーカルの位置や(ヘッドホンだとより分かり易い)ギターの音の広がりが異なり、特にアルバム版はギターの音がより重く左右に広がっている印象を受けました。ただ、再録をしているというわけではないため、アルバムを既に持っていてシングルも欲しいという方は、あくまで同テイク音源の聴き比べになる、という点に留意すると良いかもしれません。
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highfashionparalyze『人は様々な自虐の唄を鳴らす』(2015)

01. 脳内に
02. 下から舌へ
03. 掌る肉
04. 頭蓋、紛い
05. 箍を外す場合、穴に群れる具合
06. grotesqueに明らか
07. 管
08. 劇中劇

発売日:2015/02/06
品番:PMHF-002

Members
vocal:kazuma
guitar:aie


***

2011年の1stシングル以来のリリースとなった、highfashionparalyzeの1stアルバム。現時点でライブ会場及びzoisite通販で販売されています。
本作リリース時点ではkazuma、aie二人の編成でしたが、後にリズム隊にsakura(ドラム)、kazu(ベース)が相次いで参加し、現在はバンド名義をgibkiy gibkiy gibkiyにして活動しています。

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『MADAME EDWARDA / ZIN presents WIRED TV -EKTPLAZM-』@池袋手刀 2013/08/10
PAP_0058


何となく、手刀では日本酒を片手に――というのが続いて来ましたが、こう暑さでぐちょぐちょになっていては、麦ジュース的なアレに行ってしまうのはしょうがない、しょうがないんです。
イベント主催であるマダム・エドワルダ含め、80年代に活動の起点があるメンバーが多いバンドがメインでしたが、4組ともまぁカッコ良いこと。

以下出演順に


highfashionparalyze
赤い照明をバックに動きまわるkazumaと、ほぼ不動でギターを弾くaieによるシンプルなステージに、こちらの何かがガリガリ削られていく感覚を久々に思い出したり。2年前の音源に比べ、いよいよ歌いまわしや歌詞を変えてきているのか、今回は歌詞が聞き取れる率が高かったような気がするのですが、どうなんでしょう。

少し前に、merrygoroundの元ベーシストだった准那の逝去というニュースがありましたが(kazumaさんのfacebookの方にコメントあり)、そちらと関係あるかは分かりませんが、「形の無い〜」の前に「思いっきり泣いて、思いっきり笑え」という一言があったことにちょっと驚いたのでした。MC自体ほぼ皆無な人だと思っていましたし。

・セットリスト
(タイトル不明)
spoiled
蟻は血が重要である
My Funny Valentine
形の無い 何よりも 愛したのは お前だけが
脳内に



SPEECIES
過去ログ読み返してみたら、何と3年ぶりの鑑賞だったスピーシーズ。SADIEが真っ赤な上下で決めているのが非常に強烈で、首から下だけ見ると絵に描いたような関西ヤクz……バブリー! バブリーです!! そして音の方も80年代直系を思わせる、適度にユルさを含みつつもフロア全体を盛り上げてくるディスコロックで非常に楽しいものでした。
その2010年の鑑賞時はドラマーが欠席だったのですが、今はZIZのチャヂがサポートとして参加しており、その叩きっぷりやしょっちゅう立ち上がって煽ってくるパフォーマンス共々非常にうるさくて良い(笑)

ユルさと言えば、物販で購入したデモCD『SPEE SEA ZOO』が(多分確信犯的)チープな音質でこれまた……。


THE SODOM PROJECT
今回一番掴まれたのがこちら。
照明ゼロ+スモークというオープニングもさることながら、そこから徐々に徐々に盛り上げ、最終的にこちらを巻き込んできたステージだった印象ですが、こちらもダンスビートとバンドサウンドという構成ながら、空間を漂うようなギターの音を取り入れたインダストリアルロック寄りの楽曲、ボーカル:ZAZIEの熱を持ったボーカルに非常にツボを突かれひたすら見入ってしまいました。
80年代の活動をリアルタイムで追えているはずもありませんが、再始動後の活動をもっと早く知っておきたかったと思わせられるステージでした。

物販で購入したシングルもまた好みですが、クレジットや曲目が何も記載されていなくてちょっと困ってしまった(オフィシャルの特設サイトの方に記載あり)。


MADAME EDWARDA
こちらも80年代に起点を持ち、2000年代になってこの名義での活動を再開したバンド。ギターの人、AUTO-MODのYukinoっぽいなぁ……と思って、後でオフィシャル確認したら本人でした。
前2バンドが空間を埋めるような音作りだったのに比べると、こちらは本当に当時の音をそのまま(かどうかは分かりませんが、個人の印象として)再現したような、ゴシックパンクを思わせるシンプルな音数に、耽美な歌謡(ちょっとアラビアン)メロディーが乗った、スピーシーズとはまた違った方面で時代を感じる怪しい楽曲が味わえました。実際、1曲目のタイトルは「アラビアンナイト」だったようです。ボーカル:ZINの、年季は感じつつそれでも中性的なルックスや、時折挙動不審な妖しい動きも印象的。
途中で1曲、SADIEさんがゲスト参加しツインボーカル体制になったのですが、両バンドの曲調は違えど声質は似ているように感じるのは、80年代のパンク・ニューウェーブを通った人達だからなのか、等と聴きながら思っていたり。

***

初見だった2バンドが本当に素晴らしかったのですが、全体的にも大満足だったイベント。
再び地上でぐちょぐちょになりながらの家路も気にならなかった、気がします。多分。恐らく。

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